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祝、DropBox バージョンアップ
「新しくコンピュータを買ったらなにはともあれインストールしないことには話にならんアプリ」というのが、コンピュータを使う人ならそれぞれ、誰にでもあるだろう。ちなみにウチの韓流おたくのヨメに訊いてみたら、「KMPlayer」だそうだ。ふーん。僕の場合、長らくそれは「mi(俗名ミミカキ)」だった。長らくと言うか、WEBサイトを作るようになって以降、mi のないコンピュータライフは考えられない。さらにその後、「DropBox」が加わった。

DropBox の素晴らしさはいまさら語るまでもないが、欠点もある。DropBox はファイルの内容を同期してくれる一方、ファイルのアイコンを無視する。コメントも無視する。Windowsではどうなのか知らないが、Macではそうだった。タイプとクリエータ(Snow Leopard 以降は廃止だそうだけど)も無視する。そういう仕様なのだと、あきらめていた。というか、Macが独自過ぎる仕様を採用してるのが悪いんだろう、と思ってあきらめていた。だって SugarSync も同じ仕様だし。

アイコンなんてお楽しみ機能は別にどうでもいいだろ、と思われる向きも多いだろうが、独自に貼ったアイコンが無視されると、例えばミミカキのツールバー下図Aが、Bになるんですよ。実際問題として作業効率が落ちるのだ。
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ところが、こういう記事をみかけた。

Dropbox、バージョン1.0になって新機能も追加
by Devin Coldewey on 2010年12月20日

Dropbox開発チームには、長い間数多くのウェブベース企業が避けて通ってきたこと ― バージョン1.0製品の公開 ― を実行したことに対して心から祝福の意を表したい。もちろんこれは少々あいまいな話ではある ― この有用で人気の高いサービスは、すでにかなりの期間立派に動いてきており、私には「ベータ版」の但し書きがいつも不可解に感じられていた。しかし、彼らはベータの名称を外すに値すると自ら感じたことを実行し、今回大きな改善を施した。

おそらく最も重要な新機能は、選択的な同期だろう。どのコンピューターがどのフォルダーと同期するかを選択できるので、外出時の高解像ビデオのバックアップで、コーヒーショップの乏しいWiFiを占有する心配をしなくてすむ。これでDropboxはこれまで以上に万能なツールになったと思う。私はもっと本格的に使っていくつもりだが、デスクトップPCがMacノートをOS依存のゴミファイルで汚染したり、その逆が起きるのを心配する必要がなくなった。

また同社は、メタデータ(アプリ内でのファイルのロック等)の同期問題がなくなったことを請け合っており、これでビジネスでの利用にも適合する。クライアントソフトも見直した結果メモリ利用の効率が高くなったたという。新バージョンはすでにダウンロード可能で、現バージョンに上書きインストールできる。

最も重要な新機能は選択的な同期らしいが、僕の場合、それよりビビーンと来たのは「メタデータの同期問題がなくなったことを請け合っており」だ。「メタデータ」って何のことなのかは知らないけれど、「実データ以外のデータ」ってことでしょ。え、もしかして、それって。

で、バージョン1.0を入れてみましたよ。なんと、アイコンも同期される。素晴らしい。
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by nobiox | 2010-12-24 15:41 | ├Mac OS X | Comments(0) |
都の性描写規制案、総務委で可決 15日成立へ - 2
池田信夫 blog - 「青少年」という幻想

東京都の青少年健全育成条例の改正案が、来週の都議会で可決される情勢になってきた。この問題についての石原都知事の発言は、あまりにもナンセンスで論じる価値もない。かつて「太陽族」などの新風俗の元祖となり、「価値の紊乱者」を自称していた石原氏が、エロ漫画の撲滅に熱中する姿は哀れをもよおす。
そもそもこの条例の求める「健全な青少年」とは何なのか。大人が「有害な表現」を指定して子供の目にふれないようにするという発想の根底には、子供は未成熟な存在で、「不健全」な情報を与えるとその発育が阻害されるという発想があるのだろう。しかし最近の脳科学の成果が示すように、このように子供を「保護」する発想は間違っている。
脳細胞の数は生まれたとき最大で、その後は減ってゆく。神経回路の結合も子供のとき最大で、脳は自由に活動している。大人になる過程は、既成概念や社会規範に合わせてシナプスの結合を「刈り込む」ことである。だからエロ漫画によって子供の脳が「不健全に育成」されることはありえない。性的な刺激に反応する回路はもともと脳の中にあり、漫画によって発生するものではないからだ。

石原慎太郎評については同感だけど、池田先生も、言ってる事が珍妙過ぎるんじゃないか。脳細胞の数やシナプスの結合数が子供のときに最大だからと言って、あらゆる想念、あらゆる感情が子供のときに最大に覚醒しているということには、全然ならない。エロ漫画で子供の脳がエロ方面に育成されることがあり得ないとしたら、「燃えよドラゴン」で格闘技に目覚めることも、ファインマン読んで科学に目覚めることも、練習によってスケートがうまくなることも、母親のスキンシップによって充足感を得ることも、公文で算数が上達することもあり得ないのか。んなわけねーじゃん。

何がおかしいかと言うと、成長過程が「刈り込み」であるならば、刈り込み前の方がリッチなはずだ、という論理がおかしい。成長が器質的には「刈り込む」ことだろうが「盛る」ことだろうが関係なく、成長は成長だ。仁王像が彫像(刈り込み)だろうが塑像(盛り)だろうが仁王像であるように。「この仁王像は木から彫り出された。つまり、もともと木の中にあったわけで、運慶によって発生したものではない」なんてことが言えるのは、小説の中だけだ。

内田樹の研究室 - 既視感のある青少年健全育成条例についてのコメント

東京都の青少年の健全な育成に関する条例の制定をめぐって、表現規制についての議論がさかんである。けれども、「有害な表現」とは何かという根本の問題は主題的には問われていない。
(中略)統計が私たちに教えてくれるのは、わが国が世界でも例外的に犯罪の少ない国だということである。殺人事件発生率は先進国最低である。ロシアは日本の22倍、イギリスは15倍、アメリカは5倍。2009年には日本は殺人発生件数で戦後最低を記録した。
少年犯罪も同様である。殺人、強盗、放火、強姦といった凶悪犯罪が多かったのは1960年前後であり、以後急カーブで減り続けている。だから、日本には欧米からも「どうしてこんなに少年犯罪が少ないのか」を知りに視察団が送り込まれてくる。
私の記憶する限り、強姦件数が史上最多であった1958年というのは「有害図書」に子どもたちが自由にアクセスできるような時代ではなかった。「有害図書」を売るコンビニもなかったし、エロゲーもポルノビデオもなかった。性に関する情報から子どもたちは隔離されていた。それでも性犯罪は起きた。ということは有害図書の流布と性犯罪発生のあいだに統計的な相関は見出しがたいということである。
現在世界で性表現についての規制がもっとも厳しいのはイスラム圏であるが、イスラム圏では他の国々でよりも女性の人権が尊重され、性的暴力が効果的に抑止されていると考える人は少ない。映画や漫画における暴力表現についての規制がもっとも峻厳なのはアメリカだが、そのせいでアメリカでは暴力が効果的に抑止されているという判断に与する人も少ない。
この事実から知れるのは、人が有害な行為を行うに至るには無数の要因がかかわっているということである。遺伝的形質も家庭環境も学校教育もメディアもそれに関与しているだろう。
もちろん政治文化もその一因のはずである。政治家たちが原理的な議論をネグレクトし、統計的根拠も示さずに重大な政治的決定を下すことが許される社会では、そうでない社会よりも人々が非寛容で攻撃的になる可能性は高いと私は思う。
この「有害政治家」たちのもたらす社会的災厄の責任は誰が取ってくれるのであろう。

これはうなずける意見ですね。

「規制条例反対派の論では推進派の論には対抗できない」渡邊芳之さんによる東京都の表現規制条例についてのツイート

メディアの表現が人の行動によくない影響を与えるという議論には何がなんでも反対したいという人がいるようだが,そもそもそれが誰かに影響を与えるからこそ表現というものが存在するわけで,悪い影響の存在は否定して良い影響しか認めないというのはかえって表現というもの自体の価値の否定だろう。

言葉や音楽や踊りやさまざまな表現はそれが人に影響を与えるから存在する。ある内容が人によい影響を与えるなら,他のある内容が人に悪い影響を与えることだって必ずあるだろう。

「良いものは認める」というのは自由ではない。「悪いものも認める」のが自由である。だから「悪影響などないのだから認めろ」という人が求めているのは表現の自由ではない。

もちろん俺は東京都の例の条例には反対だけど,それは「そういった出版物や表現に害がない」と思うからじゃなくて「害があるとしてもそれを容認するかどうかについて権力はできるだけ介入すべきでない」と思うからだ。

「有害であっても表現を規制すべきではない」という論を立てない限り勝ち目はない。どうしてそんな簡単なことがわからないのか。

これはうなずける意見であり、かつ、内田樹的な論に対する反対意見になっている。なるほどなあ。渡邊芳之という名前は今日はじめて知ったけど、僕はこの人好きかも。

◆◆

ところで、池田信夫も内田樹も渡邊芳之も、「表現規制に反対。すなわち東京都の条例改正案に反対」という点では一致している。それがよくわからない。今回の条例改正案は「表現規制」なのか? いまのところの僕の認識では「ゾーニング義務を課すという販売規制」なんだけど。
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by nobiox | 2010-12-14 02:30 | ├自分用メモ | Comments(5) |
都の性描写規制案、総務委で可決 15日成立へ
僕はちょっと混乱している。東京都の「青少年健全育成条例改正案」ってさあ、2月の改正案にみんなが反対してたのは主に「単純所持の禁止」の件でしょ。少なくとも僕はそうでした。

で、今回の(11月の)改正案では単純所持禁止は取り下げたんだから、今回のに反対してる人はみんな、ゾーニングに反対してるってこと? なんでゾーニングにそんなに反対なんだ? 2ch とかで反対論を熱く語ってる人たちって、みんな18歳未満なの? 僕はゾーニングにはどっちかと言うと賛成なんだけど。

ゾーニングに断固反対、という人がいても不思議とは思わないけど、
ゾーニングに断固反対、という人がむちゃくちゃ多いとしたら、個人的には驚きだ。
少なくとも子供がいる人間はたいがい、ゾーニングには賛成なんじゃないかと思ってた。
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by nobiox | 2010-12-13 15:54 | ├自分用メモ | Comments(0) |
やる気に関する驚きの科学 (TED Talks)
この記事は全体として「成功報酬がモチベーションを高めるとは限らない」という話をしてるんだと思うけど、しかし、「ロウソクの問題」実験が示す教訓は「成功報酬がモチベーションを高めるとは限らない」ではない。「モチベーション(あるいは集中度)の高さが解決を早めるとは限らない」だ。ぜんぜん違うだろ。
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by nobiox | 2010-12-13 15:43 | ├自分用メモ | Comments(0) |
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