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レザボア・ドッグス
★★★………おもしろかった

Wikipedia によれば「Reservoir Dogs」とは「掃き溜めの犬たち」の意味だそうだ。強盗団が宝石店を襲撃するが警察の待ち伏せに会い、失敗に終わる。何人かは撃たれて死んだ。仲間内に密偵者がいるのではないか。いるに違いない。いるとしたらダレなんだ。そういうやり取りのなかで「警察のイヌ」という台詞が何度も出てくる。タイトルにある「ドッグス」がすなわちこの「イヌ」なんだろうか。

違う。「Dogs」は複数形だが、密偵者はひとりだけだ。そもそも「イヌ」は英語で「dog」なのか? 聴き取る能力はないので、DVDの英語字幕モードを見てみた。

「I say the plan becames null and void once we find a rat in the house.」
「(いまさら計画だって?)裏切りで計画なんてご破算さ」
「We discovered one of the team was an undercover cop.」
「(ふたつ前の仕事の時、チームに)警察のイヌが入ってた」
「So who's the rat this time ?」
「(今回は)誰がイヌかな?」
「Somebody's a fucking rat.」
「誰かはイヌだぜ」

「イヌ」の意味で使われている主な単語は「rat」であった。ネズミ。なるほどねえ。英辞郎には

rat

【間投】
くそっ
・Rats! : くそっ!

【名】
1.ネズミ◆「卑劣」「汚い」「臭い」という悪いイメージがある
・A rat looks like a mouse, but larger. : ネズミはハツカネズミに似ているが、もっと大きい。
2. 嫌な[卑劣{ひれつ}な]やつ
3. 密告者{みっこく しゃ}、スパイ、裏切り者{うらぎりもの}
4. 〔髪にボリュームを持たせるための〕入れ毛、かもじ

【自動】
1. ネズミを捕まえる
2. 卑劣{ひれつ}なことをする
3. 密告{みっこく}する、スパイする、裏切る{うらぎる}
4. スト破りをする

とある。「undercover」というのも出て来るが、これは「秘密の」を意味する形容詞らしい。
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by nobiox | 2007-12-22 19:02 | ├映画 |
「運命じゃない人」
★★★★★…めちゃくちゃおもしろかった

以下は、Amazonに投稿しようと思って書いたレビューなのですが、『運命じゃない人』という映画の存在自体を知らない人の目に触れる確率はここの方が高いと思うので、ハゲしく場違いながらここに投稿します。開幕して最初の投稿が野球の話題じゃないなんて、恥ずかしいぜ。しかし、この映画を観る人がこの記事のせいでひとりでも増えたら本望です。これで興味持った人は(もしそういう人がいたとして)Googleで検索したりしたくなるでしょうが、我慢した方がいいですよ。「予備知識なく漫然と見始める」のをおすすめします。



何の予備知識もなくTBSミッドナイトシアターで観て、始めは、冴えない男女がもそもそ動く起伏の少ない小津系映画かと思った。『珈琲時光』みたいな。そういうのが好物な自分としては、これがじつにいい。構図といい変な間の台詞廻しといいカット割りのタイミングといい、何故かいちいち気持ちがいい。小津系映画として出色の出来だ。桑田真澄と酒井敏也を足して2で割ったような中村靖日に魅力がある。「笑いのある珈琲時光」と言うか。

ところが(どうせ起伏ないんだからいいだろうと思って)シャワーを浴びて出て来たら犯罪映画になっていて、アレアレ? と思ううちに次々にパズルが展開し、パズルがハマる。かなり複雑だが、見事にわかりやすい。わかりやすいが説明的な部分がなく、あまりに見事なのでわかりやすさ自体に気付かず、ひたすら気持ちがイイ。練りに練った脚本。凄い。参りました。

ただ、構成の妙を追う快感があまりにアリ過ぎて、出だしに感じていた映画的味わいのようなものを、後半はすっかり忘れてしまった(私が)。もちろんこれは褒めてるんだが、微妙な不満でもある。「よく出来過ぎてる感」とでも言うか。監督は「大学時代に観た仲間うちの学生映画が、たるいものばっかりだった」「映画を撮りたい学生って、脚本よりも映像ありきの人が多くて、一本も面白いと思えるものがなかった」ので、だから自分は脚本重視、と語っているが、できればこの人の撮る起伏のない退屈なロードムービーなんかも観てみたい、と、贅沢なことも思うのであった。
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by nobiox | 2007-04-03 23:01 | ├映画 |
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