同一犯ですか?
ずいぶん前に何かのテレビで聞いた、うろ覚えの話。片平なぎささんの隣家に泥棒が入った。その家との境界の塀の上に足跡が発見されたとかの理由で、片平家にも刑事たちが訪ねてきた。

彼らは紳士的かつ実務的振るまいに徹し、「あの片平なぎささんですよね」なんてことは言葉にも表情にも出さなかった。「おい、隣に住んでるの片平なぎさらしいぞ」「え、あの2時間サスペンスの女王かよ」というような会話は訪問前に済ませて来たのかも知れない。プロだ。そのプロたちが、ここのところ近辺で似たような事件がいくつか起きている、と言うので片平さんはなにげなく訊いた。

「同一犯ですか?」

たとえば春先に「いやー鼻が辛くて」と人が言えば「花粉症ですか?」と返すでしょう。会話というのはそういうもんだ。本人としてはその手のごく自然な相槌のつもりだったのだが、同一犯なんて言葉は一般人はふつう使わない。これが彼らのツボにはまった。あの2時間サスペンスの女王かよ、という思いに蓋をしてたのが一気に外れ、「さすがですねー」とプチ盛り上がり、感心されちゃった、のだそうだ。
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by nobiox | 2008-03-30 22:33 | ├自分用メモ |
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