黒子のバスケ脅迫事件容疑者逮捕
絶対に犯人は捕まらない、と思っていた。だって郵便ポストってめちゃめちゃ数多いもん。すべての郵便ポストに監視カメラが付いていればなんとかなるかも知れんけど、それでもかなり難しいだろうと。まさかの特定、まさかの確保。警察凄い。何かあるごとに批判される組織だが、成果を出した時は褒め称えようぜ。よくやった。それと、連載を継続させた集英社も褒め称えたい。立派だ。

報道によると捜査の端緒は(1)「昨年10月に上智大に脅迫文などが置かれた際、学内に設置された防犯カメラに不審な容器を持った男が映っていた」こと、(2)「同じ時期に、千葉県浦安市のインターネットカフェから犯行声明がネット掲示板に書き込まれ、この店の防犯カメラにも上智大の時と似た男の映像が残っていた」こと。次に(3)今年10月、セブンイレブン浦安店に毒入り菓子が置かれた件でも、同一人物っぽい男が防犯カメラに写っていたこと、以上の映像に「黒地に2本の白線が入ったリュック」が写っていたこと。

(4)「警視庁捜査1課は、幕張メッセで21、22日の両日に開催予定の集英社主催漫画イベント『ジャンプフェスタ』を対象に犯人が脅迫文を送りつける可能性が高いとみて警戒。リュックの持ち主が大阪周辺に住んでいるとの情報を得て、14日から大阪駅で張り込んでいた」「捜査員らは15日朝、リュックを目印にJR大阪駅から東京駅行きの高速バスに同乗して尾行。午後3時ごろ、恵比寿ガーデンプレイス付近でポストに脅迫文を投函しようとしたところで身柄を確保した。直前にも約300メートル離れた別のポストに報道機関などに宛てた脅迫文を入れる姿を確認していた」

ということらしい。高速バスってその場で咄嗟に乗れるもんなのか。それにしても凄い。大阪駅で張り込み、と簡単に言うけど、駅の規模を考えるととてつもないことだ。大阪にいるかどうかがそもそも定かでない、いるとしてもどこかへ行くかどうか定かでない、どこかへ行くとしても大阪駅を経由するかどうか定かでない、大阪駅経由でどこかへ行くとしても日時などいっさい定かでないという状況で、「確信がないのに24時間態勢で集中力を保つ」なんて、オレには到底できない。

以上からは「リュックの持ち主が大阪周辺に住んでいるとの情報」はどこから来たのか、というのが謎だったけど、ジャンプフェスタ開催を目前に、続報が来た。

黒子のバスケ:43億件接続記録から「容疑者は大阪周辺」
毎日新聞 2013年12月20日 13時03分

 人気漫画「黒子のバスケ」を巡る連続脅迫事件で、警視庁捜査1課が、脅迫文が送られたイベント会社など約70社のホームページの閲覧記録から容疑者が大阪周辺にいるのを割り出していたことが捜査関係者への取材で分かった。43億件以上にのぼるアクセスログを分析したところ、大阪市のネットカフェから何度もHPにアクセスした人物がいることが判明し、張り込みなどから大阪市東成区の派遣社員、渡辺博史(ひろふみ)容疑者(36)=威力業務妨害容疑で逮捕=を突き止めた。

 捜査関係者によると、同課は容疑者が漫画関連のイベントの日程などをネットで調べている可能性に着目。イベント中止などを求める手紙が届き始めた昨年10月以降全国の約70社から、約43億4900万件にのぼるログの提供を受け、共通して接続しているIPアドレスがないかどうか調べた。

 その結果、大阪市の数店舗のネットカフェが浮かび、周辺の防犯カメラに白線2本が入ったリュックサックを所持した不審な男が映っていることが分かり、捜査員が男を15日に大阪駅で発見。高速バスで上京する際に尾行し、渋谷区内のポストで脅迫文を投函したところを確保した。【松本惇、山崎征克、神保圭作】

 この日早朝、捜査員は約500キロ離れた大阪市北区のJR大阪駅近くで渡辺容疑者を発見し、目星を付けていた。

 これまでの捜査で、脅迫文が送付されたイベント運営会社など約70社のホームページの接続履歴計約43億5000万件を調べ上げ、大阪市内の複数のネットカフェから接続された共通点があることを突き止めていた。

 さらに、各店舗の防犯カメラで、黒地に白線入りのリュックサックを背負った不審な男が出入りしているのを確認。男が東京行きの高速バスのサイトを閲覧していたため、捜査員がJR大阪駅で張り込んでいたところ、同様のリュックを持った渡辺容疑者が現れたというわけだ。

 捜査関係者は「12月下旬には、黒子のバスケ関連のイベントが都内で相次いで予定されており、必ず何らかの動きがあるとみていた」と打ち明ける。

 渡辺容疑者は午前6時ごろにJR東京駅行きの高速バスに乗り込んだ。捜査員もひそかに同乗して尾行を開始。午後3時ごろ、JR新宿駅のバスターミナルで下り、山手線に乗り換えて降り立ったのが恵比寿駅だった。

◉産経ニュース 2013.12.23 08:00

 一連の事件では昨年10月以降、関連イベントの運営会社などに約400通の脅迫文が送られたことが確認された。警視庁捜査1課は犯人側が事前に会社のサイトを下見したとみて、約70社のアクセス履歴から計約43億5千万件に上るIPアドレスの提供を受けて分析した。今月上旬になり、共通項として浮かんだのが、大阪市内の複数のネットカフェのパソコンが利用されていたこと。

 さらに、アクセスがあった時間帯に店舗や周辺の防犯カメラで、特徴的な柄のリュックサックを持った男が出入りするのを確認。男は東京行きの高速バスのサイトも閲覧していた。15日朝にJR大阪駅で張り込んでいる捜査員の前に、男と体格がよく似た、同様のリュックを背負った渡辺容疑者が現れたという。

 警視庁は膨大な履歴を高速で検索するソフトを使い、犯人側のミスの発見に主眼を置いて解析している。事件の関係先に共通するIPがないか。匿名化されたIPの前後にミスで残したIPがないか。ネットカフェでは複数の似通ったIPが使われるため、数字に幅を持たせた検索もする。地域の共通項を調べ、現実空間の防犯カメラ映像と突き合わせることもある。

 今回の事件では、12月下旬に都内で関連イベントが相次いで予定され、これまでの脅迫文に週末の消印が多いことなども判断材料となり、7日の土曜日には捜査員を大阪市周辺に大量に投入していた。捜査関係者は「アクセス履歴の解析と、従来通りの捜査手法の双方がうまくかみ合った結果だ」と強調する。

 警視庁幹部は「今やデータが億単位なのは大前提。PCで解析しなければ探しきれない。どんなキーワードで絞り込むかで捜査員の力量が問われる」と話す。

犯罪抑止のためには、警察はこういう情報をぺらぺら記者に教えない方がいいと思うんだが。それにしても結局「徹底して郵便だけでやればまず捕まらない」という問題は残っているのか。
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by nobiox | 2013-12-20 16:38 | ├自分用メモ |
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