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【ネタバレ】ユージュアル・サスペクツって、何がそんなに面白いの?
後記:この記事は、「あの素晴らしさがわかんないのか可哀想なヤツめ、しょうがないから教えてやるけどなあ、」みたいなコメントが多数寄せられることを期待して書いたんですが、意外にも「そうそう。オレもそんな面白いと思わんかったわ」的なコメントばかりいただく結果となり、なんと言っていいのか、なんと言うかもう何だかすみません。後記終わり。

◆◆

人は人それぞれ、映画やマンガや音楽について「好み」を持つ。食べ物や飲み物についても。あるいは、異性についても。あるいは性別無関係に、人に対しても。自分の場合、好みというのはだいたい4分類できる。

1)最高。マジリスペクト
2)好き
3)タイプじゃない
4)不快。積極的に嫌い

日本のミュージシャンでいうと例えばゆらゆら帝国は1。aiko、Perfume、岡村ちゃん、ゲス極は2。GReeeeN、ゆず、エグザイル、あゆ、倖田、さだ、長渕、まあだいたいの「J-POP」は3。だいたいの演歌や歌謡曲も3。2と3の境界はかなり曖昧。4は該当なし。食べ物でいうとブロッコリーは1。この世の大抵の食べ物は2。甘い煮物は3。甘い天津飯も3。パクチーは4。チキンマックナゲットも4。いや、あくまでも私の好みの話ですよ。「チキンマックナゲット最高」という人に喧嘩を売る気はまったくありません。ああ、あなたはそうなんですか、私はこうです、というだけ。

で、以上は「わかる(ような気がする)」領域の話だ。それ以外に私には「わからない」ものが膨大にあり、それは「謎」と呼ぶしかない。

1)最高。マジリスペクト
2)好き
3)タイプじゃない
4)不快。積極的に嫌い
------------------------------
X)謎

音楽でいうと、クラシックとジャズのほとんどは、ざんねんながら僕にはよくわからない。コルトレーンやハービー・ハンコックやキース・ジャレットの格好良さ、とか、ブルックナーの交響曲の雄大さと叙情、とか言われても、わかる人にはわかるらしい、と憧れを抱くばかり。謎だ。

「タイプじゃない」と「謎」は何が違うかというと、魅力を理解できるかどうかの違いです。「友達はみんなテニス部のキャプテンの妻夫木先輩に夢中だけど、たしかに爽やかでイケメンでオシャレでお金持ちでスポーツ万能でギターと歌がうまくて成績は常に学年トップで、モテるのはよくわかるけど、私もぜんぜん嫌いではないけど、好き嫌いで言ったら好きだけど、別にタイプじゃないわ」的なこと、誰しもあるはずだ。あるでしょう。「佐々木希は美形だとは思うけど、そそられない」だとか。

「タイプじゃない」ってのは、「(とりあえずは)見切ってる」ということだ。もちろん「とりあえずは」ですよ。人間は複雑な生き物で、人生は予測不能だ。のちのちの展開次第で、「別にタイプじゃないと思ってた妻夫木先輩と、まさかこんなことになるなんて」みたいな話も、ままあるだろう。あるかもしれないが(先のことはわからないが)、とりあえず今は、見切っているつもり。それがすなわち「タイプじゃない」ってことです。

「謎」はそれとは違う。そもそも何が魅力であそこまでモテてるのか、それがよくわからない。逆に言うと、わかれば大好きになるのかも知れない。だから、わかってみたい。興味がある。

僕にとって「謎」の映画はたくさんある。例えば『フィッツカラルド』、例えば『エル・トポ』。どちらも30年前に映画館で一度観たきりだが、まるっきり謎だった。わかりたくてDVDで何度も観た映画も多い。『2001年宇宙の旅』『シャイニング』『七人の侍』『ファイト・クラブ』『スター・ウォーズ』、そして『ユージュアル・サスペクツ』。

『ユージュアル・サスペクツ』は少なくとも4回は観た。面白くないとは思わない。面白い。好き嫌いで言ったら好き。しかしなんでそこまで絶賛されるのか、ピンとこない。

◆◆

この記事は「ユージュアル・サスペクツを絶賛しとるヤツはアホ」というようなことが言いたくて書くのではない。逆です。絶賛してる人の気持ちをわかってみたい、と心から思ってますので、親切なあなた、どう面白かったか、コメント欄で熱く語ってみてください。繰り返しますが、それを論破したくて書くのではなく、それをなるほどと思いたいのです。

個人的にこの映画の素晴らしいと思うポイントは、「男たちが小さな声でしゃべる」ところです。
こんなに小さな声でしゃべる英語は、あまり聞いたことない。
















◆◆
警告:以下の文章を、映画「ユージュアル・サスペクツ」未見の人が読むことを禁じます。
1行目からモロにネタバレしてます。

































































絶対にお勧めできないのは、
「未見の人が、この記事を読んでからこの映画を見る」
ことです。そんなことしたら私と同じ感想になる公算が高い。それはものすごくもったいないことです。絶対にやめてください。そんなことしても誰も得しません。そんなことするなら一生見ない方がマシ。

映画は、楽しんだ人の勝ちで、楽しめなかった人は負け組です。
未見の人はまず、このページを閉じ、映画を見て、楽しんでください。








































いいか、警告はしたぞ。まだ遅くない。このページを閉じろ。




























































































































全体として「なんと、全部ヴァーバルの即興の作り話でしたー」という映画なわけだが、全部とは言っても、もちろん本当に全部ではなく、ヴァーバルの話には現実との繋留点がいくつもある。例えば「サンペドロ港で貨物船が爆発炎上、大勢が死に、近くでヴァーバルが発見された」のも、その6週間前にNYで5人の前科者が拘束され、「面通し」で一同に会したのも、(作品世界内では)事実だろう。5人のうち、キートンの拘束にはデビッド捜査官が先頭に立っている。キートンの取り調べもデビッド捜査官が主導したと考えるのが自然で、だとしたら取り調べでのキートンの発言は事実だ(キートンがしゃべった内容が事実、という意味ではなく、キートンがそのようにしゃべったことは事実、という意味)。というか取り調べで何を言ったかは警察に記録がある(逆にヴァーバルは自分以外の取り調べは見てない。あそこは事件回想シーンのうちで唯一、ヴァーバル視点でない場面だ)ので、まあ5人とも、あのようにしゃべったことは事実だろう。

タクシーサービス襲撃事件も、ディテールはどこまで本当なのかわからないが、事件そのものは実在したに違いない。でなければ「NYにそんな事件の記録はない」と、デビッド捜査官がどやしつけたハズだから。ということは、ロサンゼルスで宝石商とそのボディガードを殺害したという話もたぶん本当だろう。でなければ「ロスにそんな事件の記録はない」と、デビッド捜査官がどやしつけたハズだから。また、炎上した貨物船の生き残り(全身火傷)がカイザー・ソゼという名の悪魔を目撃したと語り、ひどく怖れているのも事実だ。ラストには運転手としてコバヤシが登場する。コバヤシという名前はマグカップの裏から取ったでっち上げだが、「コバヤシに相当する誰か」は実在したということだ。

こうしてみると、デビッド捜査官に対するヴァーバルの証言は「全部作り話」どころか、むしろ「固有名詞以外はだいたい本当」ということになり、「全部ヴァーバルの作り話でしたーっ」というこの映画の鮮やかなキモが、ずいぶん色褪せて感じられる。ヴァーバルが、固有名詞を仮名で語るべき必然性は何なのか。「コバヤシ」以外は全部実名でしゃべっても、べつに支障なかったのではないか。

「全部ヴァーバルの作り話だった」と察した瞬間のデビッド捜査官の驚愕は理解できるが、よくよく考えてみれば「固有名詞をすり替えただけで内容はだいたい事実」なのである。よく考えると、大したことじゃない。また、「全部ヴァーバルの作り話だった」と察した瞬間に「げっ、じゃあヴァーバルこそがカイザー・ソゼかっ」となるのも感覚的にはわかる(というか、映画の作りがそういう感覚を誘導している)けれども、よく考えると「全部ヴァーバルの作り話だった」からと言って「ヴァーバルこそがカイザー・ソゼ」とはぜんぜんならない。

いやお前さっきから「よく考えると」連発してるけど、考えるなよ、ドントシンク、フィール!!! と言われそうだが、「緻密な伏線、驚愕のラスト!」とかさんざん聞かされてから観て拍子抜けした者は、よく考えながら見返し、思い返してはよく考えてしまうんだよしょうがないじゃん。

◆◆

5人の容疑者は警察が捜査によって選んだわけではなく、カイザー・ソゼ御指名の5人だった、とヴァーバルは証言する。仮にその通りだとしよう。ソゼの目的は何か。6週間後、アルゼンチンの貨物船がサンペドロ港に入る。そこにはこの世でただひとり「ソゼの人相を知る生き証人」、アルトゥーロ・マルケスが乗っている。ソゼの最優先事項は、この密告屋マルケスを消すことだ。そして第二の目的は、過去にオレ様に損害を与えやがったチンピラ4人を粛正することだ。

ソゼが、「アカギ」における鷲巣、「嘘喰い」におけるお屋形様のような、闇社会に君臨する巨大強力武装組織のボスだと仮定しよう。その場合、何故、「密告屋マルケスの殺害」と「チンピラ4人の粛正」をわざわざ絡めるのかが理解できない。チンピラ4人の粛正なんてどうでもいいじゃん。あるいは、いつでもいいじゃん。連中は自分がソゼに損害を与えたこと自体知らないんだし。で、マルケスの殺害の方は、自らの抱える兵隊組織に命じれば電話一本で済むことじゃないのか。6週間も前から回りくどいプロセスを経るべき理由は何もない。ボス自身がわざわざその回りくどいプロセスの危険な現場を踏むべき理由も、ない。

ではソゼは「組織のボス」ではなく、「常人離れした戦闘力と肝っ玉と洞察力と狡猾さを備えた一匹狼」なのか。だから、密告屋マルケスを殺害するためには急造チームを組む必要があり、それで4人を選んだのか。しかしその場合、何故、そんな一匹狼のカオナシが裏から手を回して警察組織を意のままに操れるのか、どうもうまくイメージできない。

「舐めんなよ、オレはこの辺じゃあちったあ知られた顔なんだよ」みたいな台詞がよくあるように、社会における影響力を担保するのは多くの場合「顔」だ。例えば孫正義は常人の域を超えたチカラを持っているだろうが、一夜にして全身整形して全くの別人の容姿になったら、そのチカラを失うだろう。なんらかの手段で、自分が孫正義だということを証明するまでは。しかしカイザー・ソゼの顔は「コバヤシ」と「全身火傷」と「密告屋マルケス」以外、誰も知らない。顔を知られていない組織も持たない一匹狼の悪党が、裏から手を回して警察組織を意のままに操れるのか。脚本に無理があるんではなかろうか。

サンペドロ警察のジェフリー・レイビン刑事はこう言っている。「ヴァーバルの罪状認否を取るところだった地方検事が、ヤツの弁護士と話した後で急に態度を変え、司法取引に応じてしまった。昨夜は市長自らがお出まし、今朝は知事から電話」。一匹狼ではなく暗黒組織のラスボスとでも考えないと、こういうことは説明できないのではないか(というかどうして刑事たちはこの時点でヴァーバルが謎のチカラを持った大物だと気付かないの? オレですら気付いたのに)。

◆◆

ソゼが「組織のボス」だとしても「一匹狼」だとしてもピンと来ない。では、ソゼには警察組織を意のままに操るようなチカラは実はなく、5人の容疑者は警察が捜査によってたまたま選んだのだ、と考えてみよう。この場合ソゼは単に巻き込まれたわけで、そもそも「目的」なんてものも存在せず、たまたまタクシーサービス襲撃計画を持ちかけられてたまたまそれに乗り、その換金のためにたまたまロスへ飛び、以下たまたまの連鎖の果てにたまたまこの世でただひとり「ソゼの人相を知る生き証人」、アルトゥーロ・マルケスにぶち当たった、というなんともご都合主義過ぎるお話になる。なんにせよ、「カイザー・ソゼ、すっげー」というカタルシスを求める欲望は満たされない。

◆◆

ソゼは、自分の人相を知る生き証人を消すことにこだわった。これは、ソゼのチカラを以ってしても、人相というのはそう簡単に変えられるものではない、ということを示している。彼の価値観では、武装集団に護られた男を急襲して殺して舟ごと燃やす方が、整形するよりも楽なのだ。

ところが。

一連の出来事を通じてソゼは「この世でただひとりソゼの人相を知る生き証人」を消したが、その代償として、あろうことか、人相を全米の捜査機関に知られた。似顔絵だけでなく、写真も、指紋もだ。当局はもともと、詐欺師「ロジャー・“ヴァーバル"・キント」の顔写真やら指紋やらの情報を持っていたわけで、今後はそれがイコール「カイザー・ソゼ」の人相だと、データベースに記録される(んじゃないかなー。まあ、カイザー・ソゼに確定した前科も何もないわけだが)。かなり間抜けな話だ。つまり、どう転んでもどんな仮定を置いても「カイザー・ソゼ、すっげー」とはならない。残念だ。まあそこそこ面白いとは思うが。

(ところで「炎上した貨物船の生き残りがカイザー・ソゼという名の悪魔を目撃したと語りひどく怖れている。彼の証言でソゼの似顔絵が作成された」という設定も、おかしくないですか。「我が名はカイザー・ソゼーッッッッ」と叫びながら暴れたとでもいうのか。それに正面からまじまじ見ない限り似顔絵なんて作成できない。近距離で正面から目撃された上に名前を知られた相手に、そんなに用心深い男がとどめを刺さないだなんて、ずいぶん不自然な話だ)

そして、フッ、消えた.... 『ユージュアル・サスペクツ』 - カイザー・ソゼの謎 -

前書きにクドクドと書いたことをもう一度繰り返しますが、「だから駄作だ」「失敗作だ」と主張してるのではありません。逆。「私にはこう思えるんだけど、名作だそうなので、どこがそんなに人々を感心させてるのか知りたい」という話です。






◆◆

◉後記(「コメント数13」の時点での感想)(うち3つは私ですが):
この映画については「何度も見れば見るほど素晴らしさに気付く」という評が多くて、それも私の戸惑いの原因となってきました。個人的には「何度も見れば見るほど事件の全体像はショボイし、ソゼもショボイ」と思ってしまう。だって例えば「セブン」も「羊たちの沈黙」も、事件自体が派手怖カッチョイイし、ジョン・ドゥもレクター博士もチョー怖いじゃないですか。怖いというのは雰囲気だけじゃなくて、具体的に圧倒的なエピソードが描かれるじゃないですか。看守の顔面を食いちぎるだとか。

だけどカイザー・ソゼの凄みというのはヴァーバルが昔話で語るだけだし、その昔話の内容も「まあとにかくもう容赦ない」ってだけで、とりわけぶっ飛んでる訳でもないし、とにかく、うひゃカイザー・ソゼおっかねー、となる描写はどこにもない。事件全体は何度も見れば見るほど「カイザー・ソゼ、ちょっと間抜け」「刑事はもっと間抜け」な感じに見えてくる。

この映画を「ヴァーバルっていうケチな詐欺師がいるんだけど、ヴァーバルはじつは世を欺くための仮の姿で、本当はカイザー・ソゼっていう超大物の大悪党なわけ。清掃のおじさんだと思ってたらじつはジャニー喜多川っていう芸能界のドンでした、みたいな。で、そのカイザー・ソゼが、自分にとって危険な生き証人が乗ってる船を襲撃して殺す話だよ」と、いうふうに、わかりやすく説明したら、ほら、全然面白くも何ともないでしょう。そこが「セブン」や「羊たちの沈黙」と決定的に違う。

が、いただいたコメントを何度も読み返すうちに、「そこが、そここそがこの作品の凄みなのかな」と思うようになりました。

わかりやすく説明したら面白くも何ともない話を、語る順番を工夫して切り貼りして、膨大なディテールに膨大な隠れた意味を持たせるだけでここまで意味有りげに面白く緊張感持って見せることができる、という、その点こそがこの映画の素晴らしさなのかな、と。その点では「現金に体を張れ」の上位互換というか進化型というか。「運命じゃない人」や「その土曜日7時58分」や「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」の、先祖のひとつというか。そう考えるとたしかにそんな気もしてきます。コメントをお寄せいただいたみなさん、ありがとうございます。言うまでもなく、引き続き、熱いコメント募集中です。
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by nobiox | 2013-09-22 22:58 | ├映画 | Comments(83) |
Commented by サスペンスの先駆け at 2014-03-23 01:06 x
公開から何年経って言ってるの?

この映画が今のサスペンスの参考になってるんだから、今の時代に見て、感銘受けるわけない。

正当な評価はその時代にしないと!

これでは、作品に対して失礼。
Commented by nobiox at 2014-03-31 23:07
「セブン」はWikipediaによると「ユージュアル・サスペクツ」とほぼ同時期に公開された映画ですが、チョー面白いと思います。「羊たちの沈黙」の公開はWikipediaによると昔の映画「ユージュアル・サスペクツ」よりさらに4年くらい昔らしいですが、むっちゃ面白いと思います。というように、昔の作品だけど今の目で見ても(僕の目には)むっちゃ面白く見える、という映画や小説や音楽はたくさんあるのですが、サスペンスの先駆けさんのご意見では、ユージュアル・サスペクツは今の時代に見たらどってことない作品だということですか。じゃあだいたい僕と同じ感想ですね。残念です。

今見てもスッゲー名作だと思うぜオレは、という方の書き込みを、引き続き募集中です。

ちなみにまさかとは思いますがサスペンスの先駆けさんの「サスペンスの先駆け」とは、
「ユージュアル・サスペクツこそがサスペンス映画の先駆け」ということを表現してるのですか。
Commented by けいすけ at 2014-04-27 10:06 x
細かい脚本の内容を批判されてますが、ケビンスペイシーの演技、またずっと画面の中心で話し続けてた本人そのものが一番の目的の犯人だったという構成の斬新さ、最後の障害者の歩き方が健常に変わる演出のかっこよさなども考慮願います。
Commented by at 2014-05-04 06:38 x
この映画、面白いと聞いていたが、はっきり言って拍子抜け。

自分も全く同じ事を感じました。
固有名詞以外はほぼ事実なんでしょって。全くのでっち上げだったらバレるんだし。
しかも似顔絵作られちゃったら結局台無しじゃんって。

正直ラストが驚愕という触れ込みのもと観たせいでもあるんですが、色んなラストのパターンを想像してしまい、結局想像した範囲を越えなかった。
よって大した驚きもないまま終わってしまった。
こういうのは前情報なしに自然と見る方がいいですねー。だったら少しは驚けたかな。
まぁでもラスト以外に魅力がない映画でオチがよまれてしまうは致命的。別に驚くような伏線もその回収もなかったし。
Commented by Seven at 2014-05-12 12:49 x
>ちなみにまさかとは思いますがサスペンスの先駆けさんの「サスペンスの先駆け」とは、
>「ユージュアル・サスペクツこそがサスペンス映画の先駆け」ということを表現してるのですか。

こんな煽り文必要か?
普通に読んでて不愉快。

世間の評価は間違ってる。自分の評価こそ正しいぜって思考の痛々しい困ったちゃん。
映画なんて娯楽の一環。
人それぞれ思いがあって当然だし、世間に評価されているのだからそれが全てです。
7をつまんねーって思っている人間だって腐るほどいる。

ちゃんとこのコメント公開されるかしらw

以上
Commented by あああ at 2014-06-07 03:11 x
今日観ました!
主さんのレビューを読んでるうちに、確かにそうだな、と思いました。
この映画は度々名前を見かけるので今回観るに至りました。
まぁ、矛盾点などを粗探しすればほとんどの映画でボロは出るものですし…娯楽サスペンスとして結果的には楽しめたかな。笑

だんだん犯人は分かって来ていましたが、最後の最後で普通に歩くようになるシーンと曲の使い方は上手いと思いました。

あと上の方に。
古い映画でも現代に残る名作はありますよ。って、またまた主さんと同じ事言ってしまいましたね。
Commented by あああ at 2014-06-07 03:35 x
先ほどコメントしたものですが、色んな人のブログを見ていて一つ二つ。

この映画の面白い点として他の方は映画中に散りばめられている伏線捜し、を挙げられてますね。
例えば左手で火をつける、銃を左手に持ち替えて撃つ、尋問中に押し倒されそうになった時、不自由なはずの左手で振り払っていた等。

あともうひとつ。本当にキントがカイザーなのかな?と。
最初の冒頭シーンを見直していたのですが、なんかキートンとカイザーの会話に違和感が。。。
転がっている遺体も首にナイフ刺された仲間と、見知らぬ白人の遺体(キントの尋問中の、最後らへんの回想でキートンが撃たれた後の際にも映っていた遺体。)
しかも実際にキートンの遺体はまだ見つかってないんでしたよね?
観直す力が今は無いし考えれば考えるほど坩堝にハマりそうなのでこの辺でやめときます。笑

Commented at 2014-07-04 15:16 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by nobiox at 2014-07-12 02:52
>こんな煽り文必要か?
>普通に読んでて不愉快。

まあまあ、落ち着いてください。煽り文?「ちなみにあれは別にサスペンス映画の先駆けとかじゃないですよね」と言っただけでしょう。世間の評価が間違ってるとも、自分の評価こそ正しいとも、「セブンは誰がどう見てもおもしろい」なんてことも言ってないし、思ってないし。

それと、「人それぞれ思いがあって当然」と「世間に評価されているのだからそれが全て」って、逆向きの意見じゃないですか。例えば「AKBは売れてるんだからそれが全て」と、「AKBなんていくら世間が評価してようがオレの思いの中ではクソ」が逆向きの意見であるように。
Commented by 耳鳴りキャット at 2014-07-19 08:39 x
最近サイコパス(日常に溶け込んだプレデター)というフレーズをよく事件のニュースで出てきますが、この映画の題名の直訳『日常を疑う』、そしてスラングでは『嘘を吐く人』、別のスラングでは『お喋りな詐欺師(=ヴァーバル)』という意味だそうです。

映画の舞台はマフィアとか自分と無縁の特殊な人々といった世界ですが、実際にこの映画が言いたいのは一般の人々の日常の今のアナタの生活が舞台だと訴えてる気がします。

取調べ中のヴァーバルと歩いてるシーンの後のヴァーバルは同一人物ですが、本当に心まで同一なのか?多重人格とか飛躍した意味ではなく何らかの人格障害者的な変貌を感じます。
そしてファックスで送られたソゼの似顔絵はアメリカ人の感覚からしても、ヴァーバルよりも先にコバヤシの顔を連想します。

そして作品冒頭のロープの束のスローなアップ。
サスペンスの鉄則として本来ならロープの束の隙間に誰か居なきゃならないシーンで誰も居ない。
あれは作り話でヴァーバルがそこに居たという意味ではないのです。真の意味はゾッします
Commented by こけし at 2014-07-23 17:14 x
まずは黙って羊たちの沈黙シリーズ(他ハンニバル、レットドラゴン、ハンニバルライジング)、セブン、真実の行方をみることをお勧めします。
今あげた作品羊たちの沈黙、セブン、真実の行方、ユージュアルサスペクツは今世の中にある、ありとあらゆるサスペンス物の元となった作品です。
特に、羊たちの沈黙が世に出るまでは、犯罪者を主役にして犯罪者中心のストーリー構成がありませんでした。
羊たちの沈黙が犯罪者を中心においた最初の作品で、それに花を添えた形となった作品がセブン、ユージュアルサスペクツ、真実の行方です。
いまのサスペンス物のすべての始まりはこの作品からです。
なのでとても素晴らしい作品だと言えます。
これらの作品がより新しく、面白いサスペンス映画が出てきてほしいですが、まぁ難しいでしょう。



今はもうサスペンス物はやりつくされた感があるのですあなたがそのようにおもうのでしょう。
この前提を知った上で、また見直してみると見解が変わってくるはずです。
Commented by 耳鳴りキャット at 2014-07-29 16:53 x
コメント承認ありがとうございます。
前のコメントにも書きましたように、この映画は題名がそのままネタバレというところから映画を観なければ本当の意味は理解できません。
つまりアメリカ人並みに英語を理解できて尚且つマイナーなスラングも知ってる人=つまりサスペンス好きの人たち用に創られたオリジナル脚本なのです。
当時のアメリカ公開時に宣伝で『 犯人は誰か?誰もが必ず騙される! 』と言っておいて題名はヴァーバルを意味してるのが普通のサスペンスとは違う裏が込められています。だから邦題もそのまま長々としたカタカナ読みのままの題名にせざるを得なかったのです。
観客たちは題名で既にソゼ=ヴァーバルと伝えられ、でも映画はソゼは誰か?と進んでいく・・。そして後半になるにつれてあの映画冒頭のロープの束が、宮部みゆきの『 長い長い殺人 』の財布のように、真相をストーリーと共に語っていく。そういった流れです。
この映画を絶賛してる人は多いですが、それはまだこの映画のネタバレに気付かずに絶賛しています。それでも素晴らしい構成の映画ですが・・。
Commented by nobiox at 2014-08-14 13:29
みなさんコメントありがとうございます。

「セブン」って何がそんなに面白いの、と聞かれたら、僕だったら階段をブーツ部隊が駆け下りてバムンッバムンッとパトカーのドアが開閉して暗い地下駐車場から坂を駆け上がってまばゆい日の中に出撃する一連の流れの気持ちよさとかを語りますが、「ユージュアル・サスペクツ」に関しては、歴史的な意味を語る方が多く、今の目で見てもむっちゃ面白いやんかー、という方は、意外にも少ないのですね。まあ、多い少ないを語るにはサンプル少な過ぎますが。

ただしかし、「羊たちの沈黙」が「史上初の、犯罪者を中心においた映画」だというのは、無知な私には今のところちょっとピンと来ません。「フィルム・ノワール」なんて大体悪者中心じゃないですか。「冷血」とか「タクシードライバー」とか「俺たちに明日はない」とか「仁義なき戦い」とか「男たちの挽歌」とか「スカーフェイス」とかは、まあ、サスペンスではないので別枠ということでしょうか。「太陽がいっぱい」「デストラップ~死の罠~」とかはどうですか。

ただしかし、それはさておき、僕としては「セブン」や「羊たちの沈黙」は、歴史的意味合い抜きで見ても充分おもしろいのです。
Commented by 残念 at 2014-08-22 02:56 x
横槍失礼。
>煽り文?「ちなみにあれは別にサスペンス映画の先駆けとかじゃないですよね」と言っただけでしょう。

そのような事をわざわざ指摘する必要が御座いましたか??さすがに筆者の悪意を感じます。もしそのような意図が全くないとおっしゃるようでしたら、性格が捻くれているとしか思えません。。。
Commented by nobiox at 2014-08-27 11:47
ハンドルネームにもなにがしかの主張が込められていることは現にあるわけで、例えば「残念」さんというハンドルネームは、コメントの内容と合わせてみると、このブログ主は性格が捻くれていて残念である、という意味でしょう、たぶん。

例えばチャゲアスを称賛するコメントのハンドルネームが「日本語ロックの先駆け」となっていたら、「ちなみにチャゲアスは別に日本語ロックの先駆けとかじゃないですよね」と一声かけるのは、親切というものじゃないでしょうか。
Commented by AAA at 2014-09-28 12:23 x
今日初めてこの映画観ました。
「当時は斬新だったんだろうな」という感想。
「冒頭で死んだ登場人物が実は黒幕でした」とか「主人公が実は黒幕でした」みたいな、どんでん返し。割と今じゃよく見るけれども、当時は斬新だったんじゃないでしょうか。いや、時代考証までして深堀りするつもりは全くないですが。

それよりも、このブログで気になったのは「最後のどんでん返し」を際立たせるための細かいシナリオ上の矛盾をつらつらと上げていること。推理物にありがちな、「これじゃ警察があまりに無能じゃないの」とか「普通ならここで○○に気づくはずなのに、○○に一切気づかないのはおかしい」とか「もしここで○○がこうしていたら、このトリックは成立しないよね。あまりにお粗末なトリック」みたいな指摘。
物語の流れというか、勢いってやつは大事だと思います。よくよく考えればおかしい点はあるけれど、一番見せたい部分を際立たせるためにあえてそこは無視する。良い意味でのご都合主義というか。
Commented by 今見終わった at 2014-10-09 03:46 x
私も先ほど観まして、ん?んんん???となり、続けて4回繰り返し観たのですが、、んでこんな時間なのですが、ほぼほぼ主さんと同じ感覚に陥りまして、ググってたら辿り着いてしまいました。

まず、他の作品との比較は無視しまして、ミステリーという部分で、煮え切らない感じです。トリックが薄い。つーか。伏線厨ってわけでもないですが、如何せん煮え切らない。映像面で感じ取れ!!っていう視聴者の判断に任す感が否めなく、ミステリー(謎)を謳うのであれば、もうちょい明確な答えがあっていいのでは?と思いました。

画面で感じた上での感想ですが、密告者=最後に殺された白人=火傷を負った男は同一人物だと思います。
顔を知っている、「俺は喋らねぇよ!!」と言う台詞、あと、殺された部屋が先般であったところ。

あとは、冒頭でキートンがセゾに撃たれるシーンで「足が思うように動かねぇよ」的なことを言っているところから、キントがセゾなのでは?とは思います。

もしかしてこれ伏線?と解釈しても、有能な犯罪者5人のうち、有能な詐欺師であろうキントの話をまんまと信じる警察は阿呆過ぎて、設定がおかしい。いやいやwwwと草生やすレベル。
長くなってすみません。
Commented by 連投です at 2014-10-09 04:00 x
ちなみに、何が先駆けかとか、その時代にしては素晴らしい作品だとか、そのような論争はどうでも良くてですね、要はミステリーにおいてトリック等は既に出尽くされているとしても、一番イラっとくるのが、SFオチ、夢オチ、矛盾オチ辺りでして、主さんのおっしゃる通り「あ、回想シーンちょっと盛ってましたよーん」っていうのが落胆の原因であり、
同時にそれこそがこの作品の本随なのであれば、それはカテゴリー自体が間違っていて、私や主さんのように、ミステリーだと思って観てしまうと拍子抜けをしてしまうのかな?と思いました。
Commented by もんちっち at 2014-10-18 22:17 x
映画 衝撃のラスト
で検索した私がバカでした。

予想通りでした
Commented by コーピング at 2014-11-10 23:58 x
今更ですが
http://www.geocities.jp/kobayashiporcelain/discuss2.html
このページのQ17なんかも参考になるんでは
Commented by nobiox at 2014-11-26 20:10
>コービングさん
情報ありがとうございます。「ドラマチックで入り組んだ話をえんえんと語ってきた映画が、最後の最後に『っていうのはね、じつは全部、いま私が考えた作り話なの。ごめんね』で終わったら普通は大ブーイング間違いなしだということを考えれば、コレがその困難に挑んで成功した希有な作品だとわかるだろう」というのは、私からするとマニア向けというか業界内輪向けと言うか、「素人にはわかんないだろうけど同業者から見たらじつはアレってスゲーのよ」とか言われてもそんなん響かんわ、なのではありますが、これまで聞いたいろんな説明のなかでは、たしかになるほどと思えました。また何度も繰り返して読んでみます。ありがとうございました。
Commented by 映画好き at 2014-12-08 11:17 x
私がこの映画を当時はじめて観たときの感想と同じでびっくりしましたw
全部作り話でしたーちゃんちゃんていうのは夢オチと同じだよな、と。
いやいや全部作り話じゃなくて一部は事実で・・・っていうならその事実の部分のカタルシスはどこに?っていうとそれもなくて。
そもそも主人公の目的で言えば復讐は達成したかもしれないけど、正体はバレたわけで。
今後どうすんの?ってな話で。
作り話の固有名詞が部屋にちりばめてあったのと掃除夫がジャニさんだったというだけのラストじゃないの?というのに爆笑しました。そのとおりだとw
まあこの作品を楽しめるのはあまり小説や映画のミステリーに親しんでいない純粋な人たちなんでしょうね。そもそもこの映画はミステリーじゃなくてサスペンスですし。
いつも肯定派の人の「こまけえことはいいんだよ、頭空っぽにしてお前もすごいすごい言っとけや」ばりの論調に呆れていたので、この記事はうれしく思いました。
その人の好きな作品を冷静に批評しただけで怒り出す人ばかりですからね。
Commented by やっぱりそう感じる人もいるよね at 2014-12-20 17:43 x
私もすごい面白いと言われて観たが、そんなに衝撃を受けなかった。
期待が高すぎたせいかなと思ったが、面白いと言われて期待して、観てみて本当に面白かった映画もあるから、この作品は私にはそうではないんだなと思った。

やっぱり同じように感じている人はいるんだなと思って安心しました。
他の作品では「アイデンティティ」も評価されているけど、「ん?」な作品ですね。

Commented by nobiox at 2014-12-22 03:09
>映画好きさん
まあまあ。
「このよさがわからんのはアホ」とか言うヤツ多くてアタマに来る、
というのはよーくわかりますが、だからと言って
「これ絶賛しとるヤツはミステリーに親しんでないニワカ」とか
言い出したら、同じ穴の狢じゃないでしょうか。
「あー、あんたはアレ好きなんか、へー、ワシは残念ながら乗れんかったわー」
みたいな感じ(相互尊重)がいいと、個人的には思います。

>やっぱりそう感じる人もいるよねさん
あー、なるほど、わかるわー。僕も「アイデンティティ」と
「フレイルティー 妄執」はピンときませんでした。
Commented by 一番好きな映画 at 2014-12-24 15:28 x
主さんがコメントを求めているのは、「この映画が好きな人はその理由を教えて」ってことですよね。そのうえで、主さんは「こういうところがあまり入り込めなくてダメだった」ってところを挙げられたのですよね。なんだかコメントは「俺も主に同意見!本当におもしろくないよね!俺の意見を代弁してくれてありがとう!」みたいなのばかりですね。
この映画は大好きです。理由は一言で言うと、かっこいいんです。最後の「ふっ、消えた」を代表とする台詞、音楽にすごくセンスを感じます。肯定派の「細かいことはどうでもいい」というのは、何にも考えていない稚拙な意見の様ですが違います。「屁理屈こねてあら探しする必要はない」という事です。いろいろな方が挙げられた矛盾点に、こちらも屁理屈こねて反論できるものもあります。また、自分は医療従事者ですが、ここでは大絶賛の「羊たちの沈黙シリーズ」は医学的には矛盾やおかしな点だらけです。ですが、自分は「羊たちの沈黙シリーズ」は好きですし、好きだと言っている人に矛盾点を説こうとも思いませんし、こういったところにコメントして否定しようとも思いません。そういった屁理屈のこね合いはどうでもいいんです。この映画は概ねストーリーはつながっており、結末は(面白いかは別にして)誰にでも理解できる映画です。ここまで叩かれるほどめちゃくちゃな映画ではないはずです。ですが、この映画は非常に評価が高い映画なので、否定派(=伏線との整合性を大事にする人達)の中で、「つながらない伏線を見つけた人達」からするとその好評価が非常に耳障りなのでしょうね。
音楽でも、歌詞の意味もわからないけどノリが好きな洋楽とかあるでしょう。すべての歌詞を紐解いておかしな部分を見つけ出して、その音楽が好きな人に切々と如何に歌詞がおかしいかを説いて回る必要がありますか?それこそ「こまけえことはいいんだよ!」です。
自分も主さんと同意見で、相互尊重がいいと思っています。
Commented by あみはん at 2014-12-25 03:39 x
私は今この映画を観ました。
率直な感想はまあ面白かったなって感じ。
ラストは少し盛った作り話、と考えると
残念な印象を受けますが。
そうではなく、ソゼがどんな人物かわからない、でもこんなやつだろって警察がわかった気でいた所、実はソゼ本人を目の前にして、掌の上で転がされていましたよっていうのがオチの面白みだと思います。
Commented by nobiox at 2014-12-27 02:28
>ここまで叩かれるほどめちゃくちゃな映画ではないはずです。
いや、それは・・・誤解・・・だと思うんですけど。誤解ですよ。すべてのコメントを読み直してみても、こりゃめちゃくちゃだ最悪だクソだ金返せ、とか言ってる人はいないでしょう。ただ、100人中90人ぐらいが絶賛する映画なので、単に、この記事には肩身の狭い10人サイドからの特殊な同感コメントが集まりやすい、というだけじゃないでしょうか。ちなみに私自身は「面白い。好き嫌いで言ったら好き」とも「素晴らしい」とも冒頭に述べております。

>一言で言うと、かっこいい
ですよねー。明快な解説、ありがとうございます。かっこいいというご意見には全く同感です。「伏線がー」とか「構成がー」とか「驚天動地のどんでん返し」とかじゃなく、あなたのような方に勧められて見ていたら、私の初見の感想も大きく違ったのかも知れません。

ちなみに私は初見の時点では主役の名前も顔も知らず、それから数十年も後に出会った「アメリカン・ビューティ」(ソーラ・バーチ目当てで見た)で、あれ、オレこの役者知ってるぞ、誰だっけ、と考え込み、最終的に「アメリカンビューティのおっさん」と「セブンの犯人」と「カイザー・ソゼ」が同一人物だと気付いた瞬間は、鳥肌、、、は大げさですが、ちょっと興奮しました。今にして思えばあれは「ユージュアル・サスペクツっぽい」興奮でしたね。
Commented by 一番好きな映画 at 2014-12-28 12:05 x
コメント掲載ありがとうございます。この映画好きの人が、誰かにこの映画を勧める際に、「衝撃のラストだ!大どんでん返しだ!」と言いすぎるのが問題かもしれませんね。
ケヴィン・スペイシーいいですよね。ちなみに(ご存知かもしれませんが)、キントはこの映画で間違いなく主役なのに、主演男優賞を与えるとまだ見ていない人に結末が判ってしまうので、助演男優賞を与えたアカデミー賞もすごいと思います。
Commented by nobiox at 2014-12-29 22:38
>一番好きな映画さん
そうですね。たぶん「映画好き」氏も、「こまけえことはいいんだよ」という台詞自体に憤慨してるんじゃなくて、「お前ら散々構成が緻密だ驚愕の脚本だ予測不能のエンディングだ吹き込んどいて、ちょっと素朴な疑問呈したらそれかよ」ってことだと思います。僕だって例えば「ミッション・インポシブル」に矛盾を感じたとしてもどうでもいいです。あれはアタマ空っぽで楽しむ娯楽映画だと思うので、こっちもユルいんです。「ユージュアル・サスペクツ」はそれと違い、あまりにも「本格派」ふうな論評で固められてるので、不幸にも初見でうまくノレなかった場合、自分が大事なことを見落としたのだろうか、という反省から、2度目以降は「より緻密に」見て一生懸命考えてしまい、その結果どんどんどうでもいいことが気になっていく、という陥穽にハマったような気がします。今にして思えば。

それはそれとして一般論として、「大どんでん返しだ!」というお勧め文句はダメですよねー。予想外だからこそどんでん返しなわけで、「どんでん返しがあるよ」と知らされたら、もはやどんでん返しじゃなくなっちゃう。主役が誰なのかわからないように助演男優賞、という話は知りませんでした。なるほどです。
Commented by レンタル派 at 2015-01-10 03:36 x
この映画、言われるほど面白くなかった。
つまんなくも無かったけど。娯楽映画としては観れた方、かな。
こんな私でも、コメントの中では25さんのコメントが一番理解出来るし良いコメントかなと個人的に思います。
ただ、役者の演技や曲の使い方、演出は上手い方だったと思います。
Commented by nobiox at 2015-01-10 05:06
>コメントの中では25さんのコメントが一番理解出来る

25さんってどれですか。
Commented by なるほど(1/2) at 2015-02-23 00:59 x
つい先ほど初見での視聴を終え,いまいちピンと来なかったため解説サイトのお世話になり,それでもまだピンと来なかったためネットの海を彷徨い続けた結果,本記事に漂着いたしました.

今度こそ頭のなかのモヤモヤが解消された感じです.そう,いまいち何がそこまで面白かったのか理解できないんですよねぇこれ.

「巧妙な作り話で捜査官を見事に丸め込み,涼しい顔で姿を消したヴァーバルのクールさ」こそが魅力だという意見がありそうですが,結局は捜査官にバレてしまっているわけでして… 作中の登場人物が誰も最後まで「ヴァーバル=ソゼ」であることに気が付かず,視聴者のみにそのオチが伝えられるような構成だとすれば確かにそのようなカタルシスは得られるかもしれませんが.「えっ,なんだかヴァーバルが勝利を収めたような演出でオチてますけど,結局は捜査官に見透かされちゃってるんだからダメじゃね?この後どうなんの?」感が否めません.

「当時のサスペンス映画にはこういうホラ話オチは無かった」と仰る映画通の方々もおられるようですが,それはぶっちゃけあさっての方向への逃げだと思います.むしろ「まぁ,今見たら確かにあんまり面白くないよね」と肯定することになってしまっているでしょう.
Commented by なるほど(2/2) at 2015-02-23 01:00 x
さらに言うと,ヴァーバルの回想話は事実半分嘘半分だったわけですが,これはあまり気持ちのいいものではないですね.例えば船襲撃の際にヴァーバルが銃を持って港を走り,ロープの後ろに隠れるシーンがありました.これは作り話だったわけですが,それでは確かに映像として描かれたこの情景は一体何なのだ,ということになります.だって実在していなかったわけですよねあのシーンは.取り調べにてヴァーバルが捜査官に対し,自分の走り方から周囲にあったあらゆる物品まで,全て事細かに説明したとでもいうのでしょうか.彼が口伝てで「私は銃を持ってロープの後ろ側へと隠れ,確かにソゼがキートンを殺すのを見たんだ!」と主張し,その映像は一切描かれないというのであれば納得できますが,実際に起こったことと織り交ぜる形で妄想シーンを映像として描写するのは反則でしょう.『アイデンティティ』のように,全部が全部,精神疾患者の脳内での妄想でした〜,というのであれば「な~んだ,そういうことかよw」と受け入れられるのですけどね.

確かに,「カイザー・ソゼという男は実はあのキートンだったんだよ!!」「な,なんだってー!!!」からの「というのは嘘で,実は今まで猫被ってたこの俺が真犯人だったんだよね(フッ」という怒涛の展開にはなかなかに興奮を覚えはしたのですがね.彼の歩き方が身障者のそれから健常者のそれへと変わっていくシーン,ならびにその後のすかした表情が最高にイカしているというのも認めます.

認めますが,冷静になって考えてみると,「でも今までさんざん描かれてきた迫真のシーンの中には嘘も含まれているんだよね?それってなんだかなぁ…」と肩透かしを食らってしまいますし,そのホラ話によって捜査官を騙すこと自体に大きな意義があったのだとしても「結局バレてるし」となってしまうんですよねぇ.

駄文失礼いたしました.
Commented by 色眼鏡 at 2015-03-14 09:26 x
色んな見方があるのですね。
ホームズでしたら靴の音で違和感を覚え靴を検査したでしょうね。
というのが靴屋である私のエンディング直前の感想。

それはそうと、ただの言い逃れをカッコ良く表現した映画だと思っており、最高ランクの位置づけです。
皆さんのコメントでさらに魅力が増した気がします。視点が増える楽しさをありがとうございます。
Commented by nobiox at 2015-03-14 21:36
>色眼鏡さん
なるほど。端正にして含蓄深いコメント、ありがとうございます。
Commented by ケビンに首ったけ at 2015-04-05 02:44 x
まあ、サスペンス映画が好きでよく見る人は、おおよそラストは予想ついたと思います。主さんの言葉で言うと、今のサスペンス映画の先駆けなんで。だがしかし、予想ついた上でのケビンスペイシーの細かい演技が私は大好きです。他にも、真実の行方もエドワードノートンの天使と悪魔ばりの落差の激しい演技が私は好きです。映画がスッキリとかっこよく作られていて、役者さんがいい演技していて、観客がいろんな影響を受けられる映画を、私は総じて面白い映画だったってなるので、私は好きです。
Commented by 酔っ払い at 2015-04-09 05:57 x
酔っ払って観たらディティールが良くわからずちょうどいい感じの「やられた感」がある映画なのかもしれませんね。
いまだドンデン返しの傑作と言われる本作ですが、十年以上前に初めて観た時、酔っ払って観たせいで結末以外細かいところを覚えてなかったので「でっち上げで警察が騙される話」程度の認識でした。
しかしどうして警察がただのでっち上げを信じたのか思いだせなかったので、改めて観直したら「はあ?」となり、検索してここに辿り着きました。
語り手が知るはずのない状況描写が所々に出てきて興ざめだったのと、話からうかがえる行動の動機が間抜け過ぎ、意味不明なので、もしかしたら全然違う解釈をしてしまったのかと思ってたんですが、同じような意見の人が多くて安心(?)しました。

犯罪者達は皆知ってて、警察はなぜか全く知らないカイザーソゼという人物もでっち上げだったとしたら……とか考えたんですがそれも色々と無理があるのでもういいです(笑)
Commented by もやもや晴れました at 2015-04-27 01:28 x
完全に個人の好みの問題なんでしょうねえ・・・自分も主さんと同意見で
・固有名詞以外はだいたい本当
・「全部ヴァーバルの作り話だった」からと言って「ヴァーバルこそがカイザー・ソゼ」とはぜんぜんならない
・ソゼは「この世でただひとりソゼの人相を知る生き証人」を消したが、その代償として、あろうことか、人相を全米の捜査機関に知られた
・・・のご指摘に目からウロコでした。自分が「うーん・・・」と感じた理由もまさにこれらの点です。
また他のコメントにあるように、我々は「本作はとにかくどんでんがえし」と声高に叫ぶ人の被害者かもしれません。

ただアイデンティティは結構好きなんです。
・安易にやると嫌われる「夢オチ」でも土台、背景やコンセプトがしっかりしている
・真犯人は一見荒唐無稽な人物。しかし現実の人々は人格の消失をマルコムの口から出る各人格の発言を根拠に判断していた。よって「一言もしゃべらない」真犯人に対し疑念は向かいにくく、また生死の判断を見誤らせたという点で整合性がある
・・・と考えしっくりきました。

ただしアイデンティティがだめでユージュアルサスペクツが好きな人もいることを考えると、やっぱり好みの問題だと思います。
Commented by 山田山中 at 2015-05-09 14:40 x
やはり拍子抜けして検索してここにたどり着いて、大体同じような感想を持っていたパターンです
コメントにもあるように、「緻密な伏線、驚愕のラスト!」ではなく「詐欺師がクールに言い逃れをして逃げ果せる映画」と聞いて見始めたなら「カッコいい!凄え!」と思えたかも知れません
ただそれでも見れば見るほど、作り話なら作り話で9割即興のほうが良かったとか、口先だけの小悪党がソゼの名を使って自分を大きく見せたとかのほうが良かったな〜と思ってしまいます
Commented by nobiox at 2015-05-11 13:40
>山田中山さん
>「緻密な伏線、驚愕のラスト!」ではなく
>「詐欺師がクールに言い逃れをして逃げ果せる映画」と聞いて
>見始めたなら「カッコいい!凄え!」と思えたかも

これは素晴らしいご意見ですね。そうそうそうそうっ、それが言いたかったんだよよくぞ簡潔に言葉にしてくださいました、という感じ。この卓見に出会えただけでも、この記事を書いた意味はありました。
Commented by あいうえお at 2015-05-31 02:51 x
ちょうど今見ました。
確かにそこまで面白くありませんでした。
おそらく私と同様「どんでん返しが面白い」という触れ込みで見た人は多いでしょう。これはあまり良くないです。
私としては、細かい矛盾がある云々というより、単純にオチが見えてしまうことが良くないように思います。
(オチが予想つくと細かいとこまで見るようになるので、結果として矛盾点や冷静に考えればおかしいというところが見えやすくなるのかもしれませんが)
どんでん返しを期待して身構えていると面白く無いと感じるかもしれませんね
Commented by nobiox at 2015-06-01 22:30
>あいうえおさん
ですよねー。予備知識ゼロで見るのと、「どんでん返しが鮮やか」と言われて見るのとでは、まるきり気構えが違っちゃうんですよね。とは言いながら「イニシエーション・ラブ」はいずれ見てみるつもりですが。
Commented by はてな? at 2015-06-16 12:19 x
見方が凝り固まってるように感じるので疑問を
カイザーソゼは実在するのか?
ヴァーバルがソゼなら、なぜ詐欺師として顔を出すような真似をする必要があるのか?
ヴァーバルとコバヤシは同じだけの情報を知る立場に有るのだけどはたしてカイザーソゼがいるとしたらどちらが本物か?

そもそも、この映画の売り文句やポスターに書いてあることが本当のことなのか?

個人的には、公開されてから何年たってもこんな議論が上がることが名作の証拠だと思いますよ

Commented by nobiox at 2015-06-23 00:09
>はてな?さん
>カイザーソゼは実在するのか?
>ヴァーバルがソゼなら、なぜ詐欺師として顔を出すような真似をする必要があるのか?
>ヴァーバルとコバヤシは同じだけの情報を知る立場に有るのだけどはたしてカイザーソゼがいるとしたらどちらが本物か?
>そもそも、この映画の売り文句やポスターに書いてあることが本当のことなのか?

もしかしてこれは私宛の質問なのでしょうか。

>カイザーソゼは実在するのか?
>ヴァーバルとコバヤシは同じだけの情報を知る立場に有るのだけどはたしてカイザーソゼがいるとしたらどちらが本物か?
>そもそも、この映画の売り文句やポスターに書いてあることが本当のことなのか?

……いや、私にはよくわかりませんが、実在するし、ヴァーバルがソゼである、
という態の映画なんじゃないですか。ヴァーバルがソゼでないとすると、
この映画を称える人の多くがポイントに挙げる「全身火傷の証言で作成されたソゼの似顔絵が
ファックスで届くシーンの戦慄」とか「冴えない風采の脚の悪い詐欺師が、
ラストに颯爽と歩き出していきなり大物感出すカッコよさ」とかが
すべて根拠を失ってしまう、ような気がするのですが。
公開からはかなり遅れて観たので、公開当時の売り文句やポスターについては何も知りません。

>ヴァーバルがソゼなら、なぜ詐欺師として顔を出すような真似をする必要があるのか?

同感です。ソゼが詐欺師として事件に顔を出す、という設定が根本的に無理ありますよね。
まあそれは「古畑任三郎はどうしていつも殺人現場に居合わせるのか」とかと同じで、
「映画だから」でいいんじゃないでしょうか。それ言っちゃうと身も蓋もないというか……

>公開されてから何年たってもこんな議論が上がることが名作の証拠

「公開されてから何年たっても名作と主張する人が多い」ことが
名作の証明だとすれば、たしかにそうですね。
Commented by 本当にいいもの at 2015-07-20 01:36 x
僕はそれなりに楽しめました。
「お前がソゼなのかー」ってなりましたがスティング程の爽快感は感じなかったですかね。
ただ、上でもいくつか見受けられる「結局顔バレしちゃってるじゃん」という意見については、それこそがカッコよさを際立たせてるのかなと思います。
つまり、「顔を晒しててきとうな事を言って足を引きずりながら急ぐことなく立ち去る俺を追えるものなら追ってみろ」という態度が、最後に電話をかけてくるハンニバル同様、堂々としてカッコいいと思えましたね。
このてきとうな事を言う部分が劇中の大半を占めているのが評価を分けているのかな・・・。
Commented by nobiox at 2015-07-21 17:10
>顔バレこそがカッコいい

えーっ、だって、自分の人相を知るこの世でただひとりの生き証人を消すのがそもそもの目的、という設定じゃないですか、とかつい書いてしまうのですがいや、別に反論してる気はないんです。私の素朴な感想と言いますか。もちろん、いろんな意見に接するのはありがたいことですので、書き込みありがとうございます。

>てきとうな事を言う部分が劇中の大半を占めている

上にもありますが、ほんっとてきとうな事しか言わない小悪党がすっげえんだよ、最高っ、とかって言われて観てれば相当面白いと思うんですが、まあそれじゃネタばれか。
Commented by 本当にいいもの at 2015-07-22 21:30 x
承認&コメントありがとうございます。
言い合いは好きな方なので反論でもうれしいです。

>自分の人相を知るこの世でただひとりの生き証人を消すのがそもそもの目的

そういえばそうでした。じゃあこう考えてみましょう。「裏社会のやつらに顔は知られたくない、ただ警察ごときに顔を知られてもノーカウントだ。」

>とかって言われて観てれば相当面白い

結局はどう見るかなんでしょうね。僕はサスペンスとして楽しめましたが、おそらく主さんはミステリーとして楽しもうとしていまいち楽しめなかったということなんでしょう。
ミステリーとして見ようとすると全ての説明が劇中にないと名作とは言えない。ただサスペンスとして見ると必ずしもそうではない。ソゼの考えを勝手に補完するのも自由なわけです。まぁ本当は劇中で説明があって僕がそれに気づいていないだけなのかもしれませんが。
多分この映画が評価されている要因はここまでで主さんが想像されている通りであってるんじゃないかと思います。

あとはごく個人的な悪意を含んだ考えを書いてみますと、
普段軽んじられたりなめられたりしている(そう感じている)人間が、「俺が本気を出せば」「俺がキレたら」なんて考えていたりして、そんな人生の逆転劇を夢見ている人があのソゼに夢を託しているなんてこともあるのかなと思ってみたり。この場合もこの映画がミステリーである必要はなかったりします。
Commented by nobiox at 2015-07-25 23:01
>本当にいいものさん
「スターウォーズはSFとしてはダメだが宇宙を舞台とした西部劇としてはよくできてる」だとか「アメリカンビューティーはコメディなのかシリアスなのか」とか「三島の『美しい星』はSFとしてはルール違反だが純文学として名作」だとか「ユージュアルサスペクツはミステリーかサスペンスか」とかいう話はたまに見かけるんですが、正直、なに言ってるのかわかりません。個人的にはスターウォーズは何度見ても全く楽しめなくて、アメリカンビューティーは何度見ても素晴らしいと思うんですが、「SFとしてか西部劇としてか」とか「コメディとしてかシリアスとしてか」とか言われると、いや、べつに、映画としてですけど、とか思うばかりで、戸惑います。

自分がユージュアルサスペクツを「ミステリーとして楽しもうとして」いたと言われても、正直、うーん、何のことかわかんないですね。それは例えば「トンカツ定食を食ったけどなんかおいしくなかった」という場合に「それはおそらく洋食としての評価でしょうね。僕は和食として楽しめました」と言われて、え、いや、べつに、食事としてですけど、と思うような感じです。
Commented by srcsmc at 2015-07-25 23:38
 ミステリーというか、私としてはユージュアル・サスペクツの一番いいところはケヴィン・スペイシーに配役したところだと思うんです。他のコメントで言っている人も居ますが、やっぱりこの映画を人に勧める時の魅力としては、音楽や演出や演技であって、トリック自体とは少し違うのではないかと。
 私なんか同じタイプの「アイデンティティー」や「ダウト」はダメで「ユージュアル・サスペクツ」はOKっていう感じで、何が違うのかと言えば、それは黒幕のビジュアルや演出だったんですよね。「アイデンティティー」は黒幕にしてもアレにしてもビジュアルがどうも……という所で冷めてしまって。
 この映画で私が一番凄い!と思ったのはトリックとかではなくて、ケヴィン・スペイシーの演技と演出でした。弱々しい男を演じて、途中キートンが黒幕だと言われて泣きそうな顔となって死ぬかもしれないと言われて悲壮な表情で去っていくのに、ソゼだと解ったシーンになると歩き方が一気に元へ戻って、表情もソゼの物になる、普通に動く手でタバコを咥えて、ピート・ポスルスウェイトの運転する車に乗り込んで消える。警察は気づくが間に合わない。で、「フッ、消えた」。これが最高にカッコいいな、と思ったのがユージュアルサスペクツ一番の評価ポイントでした。戻っていく過程で話の内容がフラッシュバックする演出や、カップを落としてその下に「コバヤシ」と書かれている所とかも好きですね。
 私としては、ソゼの正体への驚きより、ソゼが消えていく瞬間の雰囲気が良かった、というのと、途中で中だるみを感じない話運びの良さで話から意識が逸れなかったので、あまり気になりませんでした。実の所、この映画での「どんでん返し」というのはカイザーソゼが消える瞬間を演出する為の物じゃないかとすら思います。なんせキントが「大物の黒幕がついてる」と言われる時点で既にミステリーに見慣れた人なら察しがついてしまうと思いますし。
 ここまで読んだ感じ、この映画はミステリーというよりは、ちょっと雰囲気としては遠いですが「シックス・センス」みたいなノリで見た方がいいのかも、と思いました。あれも、構成やトリックではなく、感動が勝る映画です。
Commented by KOBAYASHI at 2015-09-21 14:20 x
こんにちは。
遅ればせながら、昨日CSで放送されていたのを、たまたま観ました。タイトルぐらいは聞いたことがある程度で、つまり幸運にも前知識ほぼゼロで観たわけです。
で、モヤモヤが残ったためネットをさまよっていたところです。
公開時に非常に話題になったらしいことも知りました。

概ね、ブログ主さんと同じ感想を持ったわけですが、驚いたのは、コメント欄および他サイトなどでも、「昔の作品なんだから多少の矛盾などは仕方がないだろう。当時は斬新だった」という旨をおっしゃる人が思いのほか多かったことです。
私もそう納得しようと試みましたが、どうしても思わずにいられない、それを言ったら、じゃあヒッチコックとかはどうなのよ?…と。
もちろんヒッチコックを嫌いな人を批判する気は毛頭ありませんが、ヒッチコックは、斬新な演出やストーリーやトリックなどなど、金字塔として評価されているのはおそらく普遍的な事実ですし、ユージュアル~よりはるか昔にもかかわらず、今見ても斬新なトリックや展開、なおかつ矛盾点などが目立つこともないように思うのです。たとえば「見知らぬ乗客」、私はあれで交換殺人というのを知りましたが、とても驚いたし、言うまでもなく現在でもミステリーの手法として使われ続けています。
すなわち、
●昔の作品なんだから~
●当時は斬新だった~
という2点両方ともにおいて、とうてい当てはまらない、まさかヒッチコックを知らない人ばかりとは思えませんから、純粋に不思議です。
少なくともユージュアル~がサスペンスの先駆けではまったくないことだけは、事実でしょう。
他の方も指摘していたように、スティングだとか、あげはじめたらキリがないほどに「それを言ったら」的作品が無数にある、ジャンル的な話も出てましたが、SFですら、たとえばバック・トゥー・ザ・フューチャーなどは今でもまったく普通に通用するでしょうし、(科学的な話は別にして)ストーリーとしての矛盾などが目立つこともないように思います。

さらに言うと、禁じ手でもある「夢オチ」に類するような結末が、なぜこんなに絶賛されるのか純粋に疑問でもあります。オチ以外の作品全体としては、なかなか良くできているのに、やけにあのオチが評価されている、それならむしろ、最後までナゾのまま終わったほうがマシだったのではないか、とすら思います。
Commented by KOBAYASHI at 2015-09-21 14:20 x
連続ですみません。

一応つけ加えますと、私もブログ主さん同様、決してユージュアル~を批判したいのではなく(実際、スタイリッシュな演出や役者陣の演技と、ラスト前までのストーリーには楽しめた)、「驚愕のラスト」だとか前出の「斬新な」的な評価が非常に多く、はたして自分が何か重大なことを見逃しているのか?という不安や疑問を解消したかっただけのことです。

多くの人同様に、かなり早い段階でスペイシーが怪しいと感づいてしまい、しかし銃を横倒しに構えて撃つ癖をわざわざアップにして何度も見せたりだとか、あれ?裏があるのか?と思わせつつ、結局それらはすべてミスリードが目的だったのかという落胆もあったりして、なんともモヤモヤして終わってしまいました。
いろいろ無視した上で、誰が黒幕なら面白いだろうと考えると、あの女弁護士かな、なにげに要所要所に出てくるし、だとか、無理やり解釈を色々考えたりもしましたが、まぁ結局のところ、「映画史に残る~、斬新な~、トリックの妙技~」だとかの評価が非常に多いという最大のナゾは、やはり解決できずにいます。
Commented by nobiox at 2015-09-23 21:42
>KOBAYASHIさん
コメントありがとうございます。いろいろ共感です。
Commented by éclair at 2015-09-28 23:54 x
自分もセブンが好きなので、カイザー・ソゼよりもジョン・ドゥのほうが好きですね^^これは主さんが冒頭で考察されているとおりで、好みの問題です。この映画はアメリカのサスペンスランキングでヒッチコックと並ぶくらい評価されていて、歴史に刻まれてしまっているといっても言い過ぎではないでしょう。

簡単に言ってしまえば「隙のない脚本が逸品」「キャストが最高」このふた言に尽きると思います。その他の魅力については長くなるので書きませんが、強いていえばこの作品をスタイリッシュにさせているのはクールで遊び心のある「ユーモラスな部分」です。もちろんカッコよさが魅力なのはいうまでもありませんがそこに「ユーモアの遊びの部分」が加わるのでグッと魅力が倍増するといった感じです。だからユージュアルサスペクツファンは始終ニヤニヤしながら観てると思います^^「遊びが利いている」そして「隙がない」このような作品はなかなか少ないと思います。だから今みても飽きません。厳密にいえば「驚愕のラストだから凄い」のではなく「隙のないシナリオだから驚愕のラストがしまる」のでしょう。
Commented by おしゃべり男 at 2015-10-02 01:32 x
この映画ってイニシエーションラブと同じですよねっていう感想です。

わかりやすいミスリードとわかりにくい(普通に見ただけではほとんどわからない)伏線
を散りばめて、最後の種明かしをするための映画かなと。

ちなみに、
>一連の出来事を通じてソゼは「この世でただひとりソゼの人相を知る生き証人」を消したが、その代償として、
>あろうことか、人相を全米の捜査機関に知られた。似顔絵だけでなく、写真も、指紋もだ。
これは、視聴者にソゼ=ヴァーバルであることを確信させるために必要だったからそうしたと理解してます。
クイヤンがはっと気づいただけでは、推測の域を超えないので似顔絵も付けたのだと。

で、面白いか面白くないかについては、何とも言えない感じですね。
自分は最初に見てる途中でコメントにも多くあるように落ちの「推測」はできましたが、
このシーンのこれがこうだからこの時点でわかるよねといった、「確信」はできなかったので、
それを探したり、ミスリードや伏線を確認するために、何度も見てしまったので、
面白いかはさておき楽しめた作品ではあったと思ってます。
(まんまと制作側の意図にはめられたてますw)
Commented by popo at 2015-10-03 04:25 x
私もつい先ほどこの映画を見終わりまして、この映画に寄せられる評価に納得いかずに彷徨っていたところ主様の記事にたどり着いた次第です。

この映画の矛盾点、滑稽な点(脚本の稚拙さ)については主様の語られている通りで激しく同意いたします。
対してコメント欄にはよくある「あの時代だから~」という意見がありますが、あの時代ということを差し置いても稚拙だと思う描写はいくつもありますよね。
例えば最終盤だけでも三つはあります。

一つ目は預かり品の返却シーンですね。
どんなに察しの悪い視聴者でもヴァーヴァル=カイザーとなってしまうのでその後の間抜け刑事が真相に気づく名(迷)シーンに迫力が欠けます。
次は刑事が真相に気づいて追いかけるシーン、もうちょっと速く走れよと(笑)あんなに遅くてもタッチの差だったのでシリアスな展開に水を差すといいましょうか、シーンの整合性に欠けますよね。
最後は多くの方が絶賛されている障碍者から健常者になるシーンですね。
遠足はおうちに帰るまでとはよく言ったもので、警察署の真横の大通りで健常者に戻ってドヤ顔しているのは間抜けの一言に尽きます。(ヴァーヴァル自身は似顔絵が作成されていることもあの後刑事が嘘話に気づいたのも知らない状況)

こういうことを言うと「あれはああいうのを表現したいだけだから」と指摘する人も居るかもしれませんが、映画なんです。小説とは違うのです。1995年に映像で作ろうというのだから描写は精巧に仕組まれなければいけないと思います。
つまりは真犯人の回想に嘘と事実があまりに入りすぎている「描写」からの「ラスト」はあまりにご都合ビックリ雰囲気サスペンスだと思います。

最後になりますが、個人的には「真実である回想の間をヴァーヴァルの嘘八百で上手に紡ぐ」という映画であれば名作と評価できたと思います。

長文乱文申し訳ないです。

Commented by éclair at 2015-10-04 19:21 x
前コメpopoさんの意見のとおり、この映画はいわゆるツッコミどころ満載なんですよね。まぁふつーだったら足を引きずったまま車に乗るでしょうね。。つまりシラけてしまったら終わりの映画なのでしょう。けれども、幾様に矛盾やツッコミポイントを推理したところで、ヴァーバルってけっこう無敵キャラなんです。話だすとキリがないので説明しませんが、脚本のトリックは巧妙かつ緻密に張り巡らされています。
(ヴァーバルは似顔絵程度では逮捕できない男です。。しかもそれをレイビンたちが既に分かってるというのも実に面白い、ユーモラスです。)
結局ヴァーバルの嘘かホントかどうか分からないまま終わりを迎える。曖昧な文脈を見事に描いており(どうとでも捉えられてしまえるから)緻密で隙がなくて面白い。トリックの面白さを説明したところで(シラけてしまえばおしまいの物語なので)きっと会話がかみあわないような気がします^^;自分もノレない映画はたくさんありますので、ノレなきゃ仕方ないとしか言いようがないのではないでしょうか。。

他の方もおっしゃられているように、自分が誤解してしまったのか?それとも誤解させられてしまったのか?・・「えっ?自分、何か見落としてる?」と感じてしまい何度も見直しに行って(まんまとはめられた・・)となるわけで、シナリオライターに(してやられた感)は、「ファンにとってみれば爽快」「シラけてしまった人にとっては不快」(もしくは、なんか腑に落ちない・・)と映ってしまうのではないのでしょうか。
Commented by ラーメン食べながら見てました at 2015-10-13 23:31 x
 彼は暗黒街の犯罪王として『カイザー・ソゼ』という怪しげな虚構を仕立て上げようとしている、と見ています。
 例えば、仲間4人は粛清ではなく虚構の演出に必要な犠牲者とされたのでしょうし、火傷したギャングは曖昧な語り部として敢えて生かしたのかなあと。
 実際、『彼の顔を知ってる密告屋を消すことがカイザー・ソゼの目的(の全て)だ』って明確になるシーンって実は無いんですよね。
 あくまで刑事がそう断定しただけで、、実際、顔を真正面から見たと主張するギャングを殺してませんからね。真正面から見たなら、彼だって当然見られたのを知ってるでしょうし、骨折と火傷だけ、銃で撃たれてない。
(トルコでの昔話も事実なら、敵を一度逃がしています)
 もちろん顔を知ってる密告屋を消すことが目的のひとつではあっても、基本は自分を『おとぎ話の怪物』に仕立て上げるために行動しているんだろうなあと。

 虚構というものは、完璧に矛盾しない物語である必要はなく、むしろ矛盾しあう複合的な物語である必要があります。
 完璧に構成された緻密な虚構では、カイザー・ソゼという『おとぎ話の怪物』は『具体的で実在する大物』に落ち着いてしまうためです。
 何より重要なことは、彼は最初から『カイザー・ソゼは“フッと消えた”』かのように演出していますから、『経歴が明確な元汚職刑事キートン』がその正体だと断定されても困るでしょう。
 でなければ、頭の中で適当に名前を考えるくらい別に何でも無いんですから、それこそ掲示板の書類やカップから次々に名前を取ったりもしません。
 彼は『他人(警察)に真実を知ってもらう必要はない』が、『嘘に気付いてもらう』必要はある。
 そして『詐欺師キント』はフッと消えておしまいです。

>続きます
Commented by ラーメン食べながら見てました at 2015-10-13 23:32 x
>続き
 以上が、私が映画を見ていたときの解釈です。
 私としては映画で写った全体を前提にして人物像を捉えるので、矛盾点として挙げられていた要素の多くは、矛盾ではなく、登場人物(カイザー・ソゼ)の性格や本性の表れであると受け取れました。
 カイザー・ソゼは暗黒街の大物であると共に『カイザー・ソゼ伝説を作りあげるプロデューサー』であるという感じです。

 ついでに、私はたまたまこの映画を目にしたので、これらの解釈も事前情報無しのものです。
 思うに、事前情報などがあって、どんでん返しがすごい!などと聞かされると、『真犯人は慎重で完璧な秘密主義者である』という前提が生じやすいように思います。
 これを前提に映画を見ると各種演出や行動が矛盾に感じるのではないでしょうか。
 上で言うカツ丼に例えると、『最高のカツ丼だって聞いてたのにこれラーメンじゃねえか!美味いけどラーメンだよ!』みたいな。
Commented by たは at 2015-10-20 16:34 x
要するに、
タクシー襲撃事件や、宝石商暗殺事件や、船襲撃事件として描かれたシーンは全てヴァーバルの作り話。
つまり、
襲撃自体は事実でも、襲撃内容は全くの嘘っぱち、ということ。
ヴァーバルは最終的にキートンが計画した、キートンがカイザーとミスリードさせるためにあのように話しただけで、
もしかすると、宝石商暗殺もタクシー襲撃も全てヴァーバルの仕業かもしれないということ。
死人に口無し。ヴァーバルの配下キートンがカイザーの濡れ衣を着せられているかもしれない、こんな想像すら可能にさせるおもしろさ。

まあ、わからんか
Commented by 映画って深いな at 2015-10-21 01:37 x
この映画が出た当初に感激して、今さっき振り返って見たら、あれ?こんなもんだったっけ。とモヤモヤしてたどり着きました。

私の結論としてはAKBやEXILEと同じく大衆向け売れやすい映画として素晴らしかったということです。

犯人が途中で解るという意見も、少なくとも私はラスト前のキートンに仕立てるケビンスペイシーの演技で初見は騙されました(笑)
冷静な今見ると突っ込みどころ満載ですが、推測として、ソゼは幼稚で事件を遊んでたかもしれないし、船で殺した人物は顔がバレてる以上にやっかいな事を知ってた為に自分で殺る必要があったかもしれないのでは?

例えが極端ですが子供の頃夢中になったウルトラマンやらのヒーローものは、建物壊しまくりで現実だと犠牲が多くカッコいいなんて私は言ってられません。。
だから、コメントにある突っ込みどころもかなり共感しますが、初見だった時の私や一般大衆としては、そこまで考えずに、犯人お前やったんかーい。演技凄い。かっこいい映画、シナリオだ。とシンプルな感想を言う人が多いのだと思います。
ここのコメントを見て、映画の深さに気づけて良かったです。
Commented by nobiox at 2015-10-24 02:07
>たはさん
>まあ、わからんか

説明欲がないなら無理に書き込んでいただかなくても。
Commented by nobiox at 2015-10-24 02:16
>映画って深いなさん
>初見だった時の私や一般大衆としては、そこまで考えずに、
>かっこいい映画、シナリオだ。とシンプルな感想を言う人が多いのだと思います。

説得力ありますね。「2001年宇宙の旅」も何度見てもよさがわからん、と本文に書きましたが、
Amazonの「2001年」絶賛レビューなどを繰り返し読んで思うのは、結局
「初見でたまたまシンプルに感激できたかどうか」が、
けっこう決定的なファクターなのかも、ということです。
Commented by クロエ at 2015-11-07 09:22 x
つまらなかったです。
それは単純にこの監督のワルキューレが好きで他の映画は何かないかなってAmazonで検索してたら
感想レビューみたいなの見たらカイザーソゼを演じきったケヴィン・スペイシー最高!的な事を書かれていて
ネタバレになりました。その時点でケヴィン・スペイシーが黒幕かって思って
ただただ退屈な時間をずっと過ごしていてまったくおもしろくなかった。
内容以前の問題ですかなw 腹立つ
Commented by yamahi at 2015-12-14 01:49 x
>たはさん

同じ考えです。

作り話だと明かされてもなお、話の大半を信じ続ける方が多いのですね。
そんなことからも脚本の良さが分かって面白いです。
Commented by ジェラ at 2015-12-16 03:25 x
まず第一に、映画はビジネス・商売です。多くの人に受け入れられ、多くのお金を集めて利益を出すこと、最低でも損をしないことが映画を作る上で最も重要視されることであります。それを常に念頭に置きながら製作チームは映画を創りあげるのです。

このコメント欄や主さんのブログで指摘・議論されるようなレベルの矛盾や興醒めになってしまう様な点に、その道のプロの集団の製作者側は気づかず、“完璧な映画を作ったぞ”と公開に踏み切ったのでしょうか?

私はそうとは思いません。やはり、映画を作ることを仕事としている以上、先述の通り“お金を集める事”が最重要であると思います。
さて、映画作製者は、完璧なシナリオや一切の矛盾の無い精巧な展開を持つ映画を作成し、少数のサスペンスなどに慣れており、観察力や洞察力を持つ観客にウケる事を目指すでしょうか?
多少の矛盾が生じてしまっても、全体としてのストーリーの筋が通っていて、なるべく分かりやすい展開の映画を作成し、多くの普通の人にウケる事を目指すのではないでしょうか?

つまらない視点かもしれませんが、現実的な目線で“映画”という物を捉えると、この映画は、大衆にウケる映画としてギリギリの細かい描写まで描いているのかもしれません。
ここのコメントで指摘されているような細かい点は、しかたなく修正されることやこだわられることなく、切り捨てられてしまったのかもしれないですね…。

このブログに集う人々は、多少なり一般の、純粋に映画を楽しむ人々より、悪く言えば“ひねくれている”人で、良く言えば“洞察力観察力に優れている”人なのだと思います。だからこそ、大衆向けに作られたこの作品が、どこか大味で物足りないと感じてしまうのかもしれません。

世の中の多くの人が、面白いと感じ、高く評価していること、ヒットしたことから、この映画がビジネスとしては成功してることは確かだと言えます。
そうである以上、わかりやすく、大衆に受けやすい作品にするため、細かいところにこだわりすぎずに作ったことは正解だったのかもしれません…



Commented by nobiox at 2015-12-17 03:51
>ジェラさん
ジェラさんのおっしゃる「大衆」を、私は見下してるんじゃなく、見上げてるのです。

「一部のインテリに絶賛されてる映画のよさを私がピンと来ない」場合、も、そりゃ寂しいでしょうが、「多くの大衆が絶賛する映画のよさを私がピンと来ない」のは、その百倍寂しいんですよ。「インテリ以下」という自己認識はまあ受け入れやすいものですが、「オレって多くの大衆以下かよ、、、寂しい、、、なんでわかんないんだよオレ、、、」ということです。

「AKBもユージュアルサスペクツもビジネスとして成功してるんだから正解」という理論にはそれなりの妥当性があると思いますが、私は正解かどうかを決めたいわけでは(不正解だと主張してるわけでは)さらさらなく、どうすれば楽しめるのか知りたい(多くのみんなが楽しめてるんだからオレだって楽しめるはずだッ!!!)だけです。

もっとも、この記事を書いたおかげで、私同様あまり楽しめない人もけっこういるらしい、ということを知ったのですが。
Commented by ぽたり at 2015-12-20 23:20 x
今観終わりました。面白かったですー!
私が思う大どんでん返しは嘘つきの愉快犯、ヴァーバルの自己陶酔にも似たカイザーソゼ伝説作りが、たった一人の脇役キャラに台無しにされたこと。映画中ではヴァーバルの勝ちみたいに撮られてましたが、完全に負けたってとこかなw
Commented by nobiox at 2015-12-21 00:22
>ぽたりさん
えーと、理解力ひくひくピューで申し訳ないのですが、
ヴァーバルの伝説作りを台無しにしたたった一人の脇役キャラって誰ですか。
Commented by むらっち at 2015-12-30 01:34 x
2回見てやっと理解しました。
映画中の大半を占める回想シーンは、すべてカイザーソゼの作り話を視覚化したもので、回想シーンじゃないんですね。(事実じゃない、てこと)

騙されたっちゃ騙されたけど、どーもしっくり来ない。考えてみたんですけど…

ミステリー好きからすると、回想シーンに入ると「ここに謎を解くヒントがあるはず!」と見てしまうものですが、そもそも回想シーンだと勘違いさせる、というのが軸になっていますよね。
見てる人は「カイザーソゼに騙された」のではなく、「映画自体に騙された」というか。
テレビで手品を見て「おお!?」と思ったらCGで編集されたものを見せられていただけ、みたいな…(伝わりますかねこれ…)

騙された感はあるのにミステリーとしてスッキリしないのはこれが原因かなーと思います。
Commented by éclair at 2016-01-04 13:32 x
結局ヴァーバルの嘘だったわけですが・・自分は全部嘘だったとは思えないなあ・・だって捜査は進んでいるのでウソついたらバレますからね。ホントこのとを何げにわざと混ぜてるからこそ、刑事たちも煙にまかれてしまってるわけで、ヴァーバル本人がそれを楽しんでるところも楽しいわけですが、どこまでが真実なのか勝手に推理するのも楽しいですね。相手も敏腕刑事だからこそ、ヴァーバルもきっと嘘をつく甲斐があったのだと思います。

あと、この映画の真の魅力はシリアスとコミカルのミクスチャーなところだと思います。たとえば刑事コロンボだって野暮なタヌキ親父なわけですけどもwだからこそ犯人が気を抜いたりしてる姿が面白かったりしますし、みていて思わずニヤニヤしちゃうじゃないですか。コロンボってダサダサでマヌケヅラしてますけど完全フェイントかましてますからwやっぱりかっこいいです。ヴァーバルの場合はこれまた特殊系ですから・・ケビンスペイシー演じてるだけに更にかっこよくみえます。

主さん、きっとこの映画をシリアスに見すぎてるのかもしれませんね。セブンと比較してるあたり、だってセブンには笑えるシーンなんてどこにもありませんから。。
Commented by 10代 at 2016-01-06 00:16 x
私は普通に楽しめました。「驚愕の真実?!」みたいな煽り文句は知らずに見たからかもしれません。
途中から確かにソゼ=ヴァーバルなのかな、とオチは予想出来たものの、最後のシーンで「やっぱりお前か詐欺師ーー!えぇいこんちくしょうカッコいいなぁ!」という感想でした。
主様や他の方々のご指摘の通り、矛盾点やらなんやら見返すと多々あるのですが、分かってても爽快だなと思わせるラストシーンの作り、及びそれを支えるケビンスペイシーの演技に価値のある映画なのかな、と。

最後のモンタージュに関して、興醒めだとする意見も頷けるのですが、私はむしろソゼの警察や世界に対する宣戦布告だと解釈しました。「今更それが分かったところで俺はみつけられないぜ」的な。印象が良かったので自分で勝手に美化してる気もしますが。。
Commented by のみさん at 2016-01-23 02:51 x
色んな意見がありますね(笑)

すべてのコメント読んでいないので私と同じ意見の方もいらっしゃるかなと思ってコメントしています。

ちなみに本日この映画初見です。

一言で言えばこの映画は天才犯罪者の話と思います。

ユージュアルサスペクツというタイトルですが、これをどのように訳すかってのもあると思います。私は「平凡な容疑者」と訳しました。

映画序盤、面通しのために集められた5人の容疑者のうちヴァーバルだけが身体に障害を持つチンケな詐欺師(平凡な容疑者)で他の四名は互いに何者かを知っており警察にもマークされているかなりレベルの高い犯罪者たちでした。

一番「平凡な容疑者」が実は人心掌握術に天才的な才能を持つ最も凶悪な犯罪者だったというのが、この映画の肝のように感じました。

よく言いますよね「大きい嘘ほどバレない」って(笑)


Commented by むう at 2016-01-24 14:12 x
もっと単純に、純粋に観ればいいんじゃないかなって思いますね。
劇中の警部も、テレビ越しの我々視聴者も、キートンがソゼか!!!って後半にいくにつれてなってて、ラストに、実は貼ってる紙とかコップの裏とか見ながら話をしてたキントがソゼだったんだ!すげーー!裏切られたーー!
で良いんじゃないですかね?(笑)

いつも僕は気になる映画でもDVDで借りた場合は片手間にしか観ないようにしてます(笑)
ユージュアルサスペクツみたいに、気づいたら片手間なんかじゃなくてどっぷり画面の釘付けになってる映画が良い映画なんだと思ってます(笑)
Commented by 暇つぶし at 2016-02-09 01:48 x
私も大どんでん返しの宣伝文句を見てからこの映画を観賞した類の者です。
無血作戦を提案したヴァーバルがケースを手離さない男を撃った辺りから怪しいと感じており、実際にほとんど予想通りになってしまって残念でした。しかし、冒頭の、小便で火元を断つ伏線の張り方や普通に歩くようになる演出はとってもイケてましたね~。
私にはこの映画はカイザー・ソゼの高尚なお遊びの物語なのかと感じました。警察に詐欺容疑で捕まったことや、有力なワル達であるキートンその他と犯罪を共にし、最後には殺したことなど、全てヴァーバル=ソゼのシナリオだったのではないかと最初の感想で何となく感じました。
まぁ所詮浅くしか観ていない私の意見ですので、方々から反論を食らうのは承知ですが、そういう見方をすれば私的には納得がいくのでコメントさせていただきました。
Commented by きよ at 2016-02-19 23:38 x
伊集院光の映画レビューを聴いてる時のような感覚におちいりました。
話は興味深いけど、なんかいけ好かない、みたいな。
それと、行き過ぎた謙遜って嫌味に捉えられますからね
Commented by 映画愛 at 2016-03-24 00:01 x
映画の感想は人それぞれで異なるのが当然でそれをあーだこーだ話すのってとても楽しいですよね。

ですが、感想を述べあって「あ、なるほど!だから面白いのか!」とか「だから感動するのか!」というように誰かにその映画の面白さや感動を納得させられたことは未だかつてありません。

そして悲しいかな、1度観てしまうと何度見ても最初の感想から切り離すことはできない、やり直しのきかないものです。

ユージュアルサスペクツがなぜそこまで絶賛されるのか…
主様が納得できる答えは自分の中にある。というのが答えでいいかと思います。
Commented by ma_mi_mu-me-mo at 2016-04-25 03:54
昨日見ました。
事前情報なしで、最初はアクション映画と思って見ていました。90年代のニューヨークの治安の悪さは悪評高く、その点でもタクシー襲撃とかいかついことすんなー、さすがアメリカの犯罪者と、ワクワクして見ていました。

小林弁護士事務所のガラスに成功とか書いてるのは、なんか日本よりも中国的な感じがして、テキトーだなと思いました笑

ラストは、ヴァーバルの演技とデビットの俺はお前より賢いって態度からつい、ヴァーバルが被害者なのかなと誘導されてしまい、オチに純粋にびっくりすることができました。

多くのコメントで指摘されている細かい矛盾点が多い、作り話オチは卑怯だというのも納得ですが、作り手の都合があるというジュラさんの意見に同感です。顔を知るものを消すという目的と矛盾しても、多くの大衆が真犯人を理解できて最後のしてやられた感を演出するために似顔絵が公開されるのは別に真剣にツッコムところでもないんじゃないかと思いますね。私は細かい矛盾点が気になって、映画全体の面白さが損なわれるような性格ではないというだけで、結局、聴衆の性格や好みがそれぞれなので、いろんな意見が出るのは仕方ないということですよね。

ただ、最初にどんでん返しがあると知らされてから見た人たちには同情します。その場合、「サスペンスの常套で、身近な登場人物の中で最も怪しそうにない者を疑え」ってセオリー通りの犯人になってしまいますからね。

ただ、オチ以外に見所がない映画でオチが早々わかってしまうのは致命的って言ってる人は、一体なぜ途中のアクションや演技のかっこよさがわからないのかなって思ってしまいました。本当、人の好みってそれぞれなんだなーと。
Commented by どんでん好き at 2016-05-09 20:22 x
The Sting とか OLD BOYに比べると少しオチが弱い。
と、最初は思うけど、多分この映画の一番凄い?ところは貨物船で殺人があったこと、実際あった事件で未解決なものと、取調室でのやりとり以外は全部嘘ってところだと思う。
つまり5人組で活動してたかも不明。
4人を普通に片っ端から捕まえて貨物船に連れ込んで普通に殺したかも知れない。
そもそも4人は過去にソゼの商売の邪魔をしていないかも知れない。
たまたま貨物船で4人も一緒に活動してて、ソゼ達に片っ端から殺されてるだけなのかも知れないし。
と言うより、ヴァーバルがソゼかも不明。全部嘘だから。
貨物船でソゼがいるんだ!わかるんだ!みたいに叫んでた人も、そもそも回想の話だからそんな事は言っていないかも知れないし。
一から十まで全部嘘でしたーってなると、じゃあヴァーバルが何で警察に捕まる必要があるの?ってことになる。
ここからは個人で好きに考察してねって話になるけど……
例えば「ソゼの正体はヴァーバル」って警察に思いこませるのが目的だった。
それならば、わざわざ部屋の中の文字を使って偽話とわかるように話を作ったのも納得がいく。
本当のソゼは別人……小林役かも知れないし、まったく別の人かも知れないし、もしくはグループ名がソゼかも知れない。
みたいなことまで考えられる。
つまり映画の内容全部嘘。見たこと考えた事も全部嘘。
結局ソゼは誰なのかわかりませーん
ってことなら、今までここで色々考察書いているのも全部見当違いの可能性もあるわけだから、どんでん返しとしては中々素晴らしいものがあると思う。

深読みしすぎでもっと単純な話かも知れないけど。
Commented by どんでん好き at 2016-05-09 20:31 x
追記
つまり「ヴァーバルがソゼ」って観客を騙そうとしている映画とも言える。
どんでん返し1.「ヴァーバルがソゼ」
どんでん返し2.「ヴァーバルがソゼ」とは限りません。騙されたな観客共よ!勘違いしたまま考察してるが良い!(脚本家クリストファー・マッカリー高笑い)
というどんでん返しの二重構造。
の可能性がある。
Commented by 映画好き at 2016-06-21 18:03 x
警察がヴァーバルの正体に気づいていないという意見が多く出ていますが、私はそうは思いませんでした。巡査部長のやる気のない態度からして少なくとも巡査部長はヴァーバルの正体に気づいており、証拠不十分と政治的な圧力から逮捕を諦めているように感じます。また、上の人が述べているようにヴァーバル=ソゼは確定ではなく、製作側が誘導した偽りの事実である可能性も捨てきれないと思います。そう考えてみると、真相を視聴者に丸投げしているとはいえ、考察しがいのある素晴らしい映画であるという意見もありなのではないでしょうか。
Commented by 今日サービス券で無料で見た at 2016-06-26 02:44 x
本当にこの映画をDVDで買って何回も見直す人いるんだろうか。ひまだなあ。
ちなみにこれより前にバスケットケースっていうどんでん返しの名作()がありますよ。
何回も見直す映画といえばBHDでしょう
Commented by 通りすがり1202 at 2016-12-02 15:23 x
この映画、昔見てだいぶ忘れていますがコメントしてみます。

結論から言うと。この映画、別にヴァーバルが言ったことで少しも話の展開が変わってない。そこがショッキングじゃないですかね。

有力者にコネのある犯罪者が裏で手をまわして完全に免罪を得た後に、一から話をでっち上げて暇つぶしした話でしょ。それもケツの青いガキ(取り調べ官)に知ったような口を聞かれてカチンときたから。

「カイザーソゼー」ってのもヴァーバルが言い出した事じゃなかったと記憶してます。
取り調べ官が最初に言って、それを聞いたヴァーバルがショックを受け(たフリをしてアドリブで)反応しただけで。

だからすでに取られた指紋がどう登録されても、全部ファンタジーなんだから状況は悪くなってないわけですし。

つまりこの映画は、主役のヴァーバル・キントが、その辺の新聞で読んだ普通の事件と、裏社会に通じてる人だけが手に入れられる事件のちょっとした新事実を使って、そこにさらに唐突に飛び出したカイザーソゼーというキーワードを混ぜ込んで、アドリブ的に悪ふざけしたっていう話ですよね。

そうなると面白いかなと思います。

もちろん、そこからヴァーバルが話した内容が事実に近いかもという想像が、また別に掻き立てられる面白さもあります。






あと、映像美は良かった。ちょっと話が違いますが。
Commented by 通りすがり1202 at 2016-12-02 16:42 x
先程のコメントの追加です。

一つ忘れて触れてませんでしたが、最後のシーンで容疑者としてヴァーバルの似顔絵がFAXされます。しかしあれは彼の警官にした物語とはほとんど関係ないということは重要だと思います。

あの瞬間に想像力がかきたつわけで良いシーンだと思います。


しかし、あれで証明したことは、ヴァーバルが入院していた人の実際の取引相手で、たぶん彼らを殺した犯人だったということと、そして取引の時にカイザーソゼーという名前を使っていたということです。(これがその固有名詞をヴァーバルが聞いたときにした最初のリアクションの理由だったのでしょう)

しかし、それは彼の荒唐無稽な物語に何もリアリティを足していないですし、「カイザーソゼー」というワードが最初に出たとき逆に、ヴァーバルはそのカイザーソゼーをネタに話を盛り上げにかかるわけです。

ここがキーと思うので再度コメントしてみました。
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