InDesign の段落境界線で囲みケイ
後記:残念ながらオレはもう老人なので、一度覚えたことでも1ヶ月後にはもう思い出せない。2ヶ月空いたらもう絶対無理。だから必要になると、この記事を見返す。見返してもなかなか、何が書いてあるんだか理解できない。理解するのに大変な時間がかかる。いいか、2ヶ月後のオレ、この話のポイントはだな、とにかく「テキストフレームを選択した状態で、段落パネルメニューから『段落境界線...』を選択」だ。短冊の罫線の色も、地色も、そうして出てくる段落境界線パネルで設定する。これに直感で気付くのは無理。覚えるしかない。

それと、テキストフレームに地色を設定して短冊状のキャッチをつくるときなんか、文頭が短冊のはじっこにくっつき過ぎてちょっと離したい、ってことあるでしょ? あれは「カーソルを段落中に置き、段落コントロールパネルで左インデントを適当に指定」だ。後記終わり。

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InDesignでこういうの↑を作るには、従来の僕は、以下のようなみっつのエレメントをレイヤーで重ねて作ってました。
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素朴だが、べつに間違いではない。しかし、プロは普通、段落境界線というのを使うらしいぞ。試してみました。


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まず、こう。このテキストフレームを選択した状態で、段落パネルメニューから「段落境界線...」を選択。ポップアップメニュー「前境界線」で「境界線を挿入」にチェック。左下の「プレビュー」にチェック。線幅を4ミリに。カラーはスウォッチから適当な色に。幅を「列」に。あとは「オフセット」という欄に試行錯誤しながら適当な数字を入れて、上下の位置を調整する。あらかじめ表示をでっかくしておくとよいかも。べつにテキストフレームに一致させることにこだわる理由はなく、見た目で。この-0.38という数字をメモしておく。
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続いて「後境界線」。「境界線を挿入」にチェック。「プレビュー」にチェック。

えーと、これは「4ミリ幅の黒い前境界線の上に3ミリ幅の白い後境界線を重ねると、0.5ミリ幅のスミケイができる」、という、ちょっと裏技的な技法なのですね。「段落囲みケイ」という機能を作ってくれれば、こんな面倒なことはしなくていいんだが。仕上がりでスミケイを0.12ミリにするつもりなので、後境界線の線幅を3.76ミリに。右インデント0.12ミリ、左インデント0.12ミリ。

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ここでオフセットを0.38にすると、ちょうどふたつの境界線がヌキ合わせでくっつく。そこから4ミリ上げる。そこから0.12ミリ下げる。つまり「0.38−4+0.12」で、オフセットは「-3.5」。できました。ピンクと黄色を黒と白に直して、ひとまず完成。黒の方は「線オーバープリント」にチェックした方がいいのかも。

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値段のアタマが枠にくっついているのを直す。カーソルを段落中に置き、段落コントロールパネルで左インデントを適当に指定。0.8ミリにしてみました。ここまでを「値段と買った場所」という名前の段落スタイルとして登録しておく。

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左地色を青、右を白くするには、グラデーションスウォッチを使う。嗚呼、なんでこんな面倒なことをしなくちゃならんのよ、素朴にやった方が簡単じゃないか、という気持ちがそろそろ湧いてくるが、まあ物は試しということで。

スウォッチパネルメニューから「新規グラデーションスウォッチ...」。名前を「値段と買った場所」に。タイプは「線形」で。こんな書き方してると、まるでこの機能を日常的に使いこなしてるかのようですが、僕はグラデーションスウォッチなんてものを使うのは今日が生まれて初めてでございます。なんだよコレ。わかんねーよ。ストップカラーってナニ。いったん閉じる。

カラースウォッチの方で、使いたいブルーを作っておく。C75, M12 にしました。ふたたびグラデーションスウォッチに戻り、「値段と買った場所」をダブルクリック。

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えー、なんと呼ぶのか知らないけど、下部のバーの左下にぶらさがってる分銅をクリックすると「ストップカラー」のところがアクティブになるので、スウォッチからいま作ったブルーを選ぶ。右端の分銅を適当にドラッグして、「紙色」に。

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これを適用する。段落スタイル「値段と買った場所」をダブルクリックして編集。「段落境界線」で「後境界線」の色を「値段と買った場所」に変更して「OK」。

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こうなりました。もうすぐだ。たぶん。

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いろいろいじってるうちに、「バーの下の辺りで分銅のない場所をクリックすると新しい分銅が出現する」ことが判明。なんだそれ。どんな隠しコマンドやねん。分銅と菱形の関係はよくわからない。というか菱形の意味がわからない。あとはもう適当。ポイントはこの図の「30%」の位置にブルーの分銅と白の分銅がピタッと重なってること。それで「グラデーション幅ゼロのグラデーション」になる。

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文字色を白にして、できたー。

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これでじゅうぶん満足だが、この先へ行こう。買った場所をなんとかする。3日くらいかかるかも知れんけど、なんとかなりそうな気がする。とりあえず僕が思いつく方針:文字色を黒に、書体を中ゴシックBBBの9級にする。その上で、段落スタイル→先頭文字スタイル、いや、正規表現スタイルだな。それで「行頭の円マーク+[数字とコンマの羅列]」部分の書体と文字色を変える。
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「行頭の円マーク+[数字とコンマの羅列]」を意味する正規表現は「^\¥[\d\,]+」だ。説明省略。ブラウザ上の表示は円マークとバックスラッシュがぐちゃぐちゃになってるかも知れませんが、そのあたりは諸賢の豊かな知性で脳内修正してください。「スタイルを適用」のところから「新規文字スタイル...」を選択、「値段」という文字スタイルを作って、書体をフーツラBT、13Q、ウェイトをボールド、文字色を白にして適用。
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おお、できた。3日どころか、5分でできた。スゴイじゃないか、オレ。

「新宿の」の部分の開始位置をコントロールする方法がなにかあるはずだが、まあいいや。とりあえずスペースで調整する。値段が安いときの対策としてセンタリングさせたいんだけど、それもやり方わかるまでは半角スペースでしのぐ。そのためさっきの正規表現を「^ *\¥[\d\,]+」と書き換えておく。ひとまず完成。
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やってみると確かにいいですね、これ。これまで動かしたり傾けたり書き換えたりするたびにグループ化とかグループの解除とかレイヤーのロックとかロック解除とかをくるくるコマコマ繰り返してたんだけど、こっちははるかに運用が楽で,設定の変更も楽そうな気がする。

◉今週も街の巨匠に感謝。
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by nobiox | 2013-04-14 11:20 | ├DTP | Comments(4) |
Commented by kin at 2013-06-22 07:56 x
はじめまして、kinと申します。
ブログのご紹介ありがとうございます。
文字揃えのアドバイスですが、「タブ」を使います。
見本のものですと、1、行頭にタブを打ちタブストップをセンターにして青の帯のセンターの数値にします。2、「新宿の」の前にタブを打ち左揃えにして開始位置の数値にします。
構造としては単純なので、「2タブを含む」までを「値段スタイル」にする先頭文字スタイルでもいけますよ。
Commented by nobiox at 2013-06-26 18:55
おお…… わざわざありがとうございます。感激です。
書いてみるものだなー、としみじみしました。
というかじつは先日この記事がめちゃめちゃ役に立ったんですよ。自分のために。

タブは挙動を理解すればかなり便利そうだなーと思い、実際便利だったことも数回あります。
「タブストップ」という言葉を教わっただけでも有益です。覚えておきます。ありがとうございました。

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たぶすとっぷ 【タブストップ】 tab stop

エディタなどでテキストを記述する際に、文字の桁位置をそろえるために、特定の位置までカーソル位置を移動するのに使われるキー。Windowsではダイアログボックスに配置されたコントロールのフォーカスを移動する場合などにも利用される。タブストップによってフォーカスを移動する順番は、ダイアログボックスの設計時に指定する。あるコントロールでタブストップを無効にすることも可能。
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Commented by nobiox at 2013-06-26 18:55
ああ、「行頭にタブを打ちタブストップをセンターにして青の帯のセンターの数値に」すると、
青いオビにセンタリングできる、という意味でしょうか。そりゃ素晴らしいです。あした試してみます。
Commented by nobiox at 2014-10-28 23:57
わかったー。

ついに本日、InDesignのタブ機能の概要を理解しました。「文字揃えにはタブを使います。1、行頭にタブを打ちタブストップをセンターにして青の帯のセンターの数値に。2、『新宿の』の前にタブを打ち左揃えにして開始位置の数値に」というアドバイスの意味も、ようやく理解しました。ありがとうございます。ありがとうございます。
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