あらためて「関係性」と「方向性」について考える
「熟語+性」というかたちの語には、「○○性がある」「○○性がない」と言えるものと言えないものがある。言える例は「積極性」「習慣性」など。「関係性」「方向性」は、これらとは違う。

言えない例はたとえば「生産性」「信憑性」。まあ「もうちょっと生産性のある議論をしようぜ」「お前の話には信憑性がねーよ」などと使うのもアリかも知れないが、普通は生産性や信憑性は「あるかないか」ではなく、「高いか低いか」でしょう。度合いを表す語。「精神性」なんかもこれか。「関係性」「方向性」は、これらとも違う。

「射幸性」「遮光性」「耐水性」「指向性」なんかは微妙だ。「射幸性がある」も「射幸性が高い」も、間違いとは思えない。まあともかくここまでに挙げた「○○性」はすべて、「性質、様子、度合い、傾向」だ。「音楽性」は「音楽の性質」。「人間性」は「人間のあり方」。

というわけで「関係性」はたぶん「関係のあり方」という意味じゃないかと思うんだけど、「関係」と「関係のあり方」はどう違うのかと言えば、僕にはちょっとよくわからない。

「音楽性の違いからバンドを脱退」なんかの「音楽性」は、「目指す音楽(のタイプあるいは雰囲気)」みたいな意味だろう。「方向性」も「目指す方向」という意味ではないか、と思うんだが、「方向」だって「目指す方向」という意味で使えるじゃん、と言われれば、それはその通りでございます。

結論。「関係性」とは関係のことで、「方向性」とは方向のこと。
「性」をつけた方がオシャレに聞こえるので、オシャレ好きな人が使う。
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by nobiox | 2013-03-06 20:13 | ├自分用メモ |
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