森高千里を聴くとなぜ泣けてくるのか
後記:下の方に「森高の歌詞はビートルズの影響が大」ということを書いたけど、それ関連で大事なことを書き忘れてました。ビートルズの歌詞には「ポールが物語を作り、ジョンがそこに哲学的深みをまぶす」みたいな役割分担があって、それでいうと森高は完全にポール寄りです。例えば「青い海」「I LOVE YOU」なんかに顕著。で、ですねえ、みなさんビートルズの「When I'm sixty-four」という、詞曲ともポール節炸裂の超名曲をご存知でしょうか。友人の吉田君は「あんなのロックじゃねえ」と言ってましたがそれはともかく、僕がおじいさんになっても、君はバレンタイン・カードをくれるかな、君だって歳をとるんだぜ、という歌詞で、つまり、かの有名な「 私がオバさんになっても」は、「When I'm sixty for」の、パクリではないけど、なんて言うんですかねえ、返歌というか、変奏というか、リスペクトというか、なぞりというか、設定いただきの歌なのです。ググりやすいように並べて書いておきます。「When I'm sixty-four 私がオバさんになっても」。後記終わり。

◆◆

「森高千里が好きなの? はあ? マジ? なんで?」と真剣にバカにされたことが、2度か3度ある。いずれも、説明することができなかった。うちひとりは、当時つき合っていた8つ年下の彼女だった。同じ女でも例えばレディーガガとかシェリルクロウとか、あるいは大黒摩季とかプリプリならいいけど、つかわかるけど、ミニスカートでお尻振って男に媚び売るしか脳のないミーハーバカアイドルを好きってナニソレ気持ち悪い、しかもムカつくことにちょっとスタイルよくて、ほんのちょびっと美人じゃん、ああゆうのが好きなの? ダサッ、と、そういうことが言いたかったのだな彼女は。今にしてようやくわかった。

「ヘッドスライディングは遅いのか」を読めば、僕がいかに説明好きの人間か、わかっていただけるはずだ。説明好きの人間にとって、自分の気持ちを説明できないというのはかなり悔しい。今日、いま、改めて語ってみたい。

森高千里は歌謡曲ではないし、ニューミュージックでも演歌でもロックでもフォークでもない。作曲能力がほとんどないにもかかわらず、森高千里はたった一人で「森高千里」という名前の音楽ジャンルを作った。お手本はいない。こんにちに至るまで、フォロワーもいない。空前絶後の存在だ。

◆◆

森高千里は 1969年、大阪に生まれ、熊本県熊本市で育ち、17歳で「第1回ポカリスエット・イメージガールコンテスト」グランプリを受賞し上京した。18歳で東宝映画『あいつに恋して』のヒロインを務め、主題歌「NEW SEASON」を歌って歌手デビュー。この映画は大塚製薬がスポンサーについた「ポカリスエットムービーキャラバン第1回作品」である。

当初は女優・タレント活動と両立して歌手活動を行っていたが、1987年9月7日の渋谷LIVE INNでの初ライブをきっかけに徐々に歌手活動に重きを置くようになる。とWikipediaに書いてある。

森高千里は売るのがむずかしいタレントだったと思う。ビキニを着せてグラビアアイドルとして売るには愛嬌も胸も足りない。かと言ってファッションモデルで行くにはいまひとつ女に嫌われそうなバブルな風貌。70年代だったら麻丘めぐみみたいな歌謡曲歌手になってたと思うけど、この当時は歌謡曲というジャンル自体、演歌を除いて死滅していた。

この人はスカウトされて芸能界に入ったわけではない。「イメージガールコンテスト」に応募したんだからつまり、芸能界に入りたかったわけだ。ところが入ってみるとどうしていいのか、何がやりたいのかわからない。このあたり、美大に入ったはいいが何を描けばいいのかわからなくて苦しんだ、という辛い過去がある僕が思い入れを持つところです。で、ファーストアルバムはこんな感じ。

c0070938_2575924.jpgNEW SEASON (1987年7月25日)
1. 涙グッバイ
2. 夢の終り
3. 林檎酒のルール
4. オーティスレディングに乾杯
5. WAYS
6. ピリオド(アルバム・ヴァージョン)
7. あの日のフォトグラフ
8. ミス・レディ
9. ニュー・シーズン(ロング・ヴァージョン)

まあ基本的に「女ロッカー」という路線だ。ファーストシングルが「NEW SEASON」で、ファーストアルバムが「NEW SEASON」。セカンドシングルは1987年10月25日発売「オーヴァーヒート・ナイト」。『OVERHEAT. NIGHT』 セルフライナーノートでは「これのプロモビデオを今見ると、私のやる気のなさというか、やらされてる感が残念で、申し訳ない」みたいなことを笑って語っておられる。「オーヴァーヒート・ナイト」はいま聴いても名曲だと思うが、「クラブカフェでダンシン」という歌詞で始まる、まあ本当に、バカバカしい歌だ。この曲が入ったセカンドアルバムは当然「オーヴァーヒート・ナイト」というタイトルになる予定だった、はずだ。しかし。転機が訪れる。



セカンドアルバムのレコーディング中、スタッフから「歌詞書いてみれば?」と言われたんだそうだ。スタッフって誰だよ。そのスタッフには国民栄誉賞を与えるべきだ。それで苦しみながらも無理矢理書き上げたのが「ミーハー」。いつもの斉藤英夫のメロディに彼女の詞、彼女の歌が乗って、それを聴いたスタッフは誰もが戦慄を覚えた(想像)。あるいは天啓を得た。もうね、これだ、と。この娘はコレで売ろうと。二枚目じゃなくて二枚目半で行こうと。コレ行けまっせ、と。もうオーティスレディングとかどうでもええわと。バカバカしさのベクトルがちゃうで、と。斯くして88年3月に発売されたセカンドアルバムは「オーヴァーヒート・ナイト」ではなく、「ミーハー」と名付けられた(「ミーハー」なのか「ザ・ミーハー」なのか判然としない)。

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「ミーハー」はすべてを変えた。写真は左がオリジナルの「オーヴァーヒート・ナイト」プロモビデオ、右が89年のツアーでの「オーヴァーヒート・ナイト」。ミニスカにハイヒールなのは共通だが、黒づくめでエナメルタイトスカートのハードな女ロッカー路線から、フリフリピンクリボンにフリフリスカートのミーハーバカアイドルに変貌を遂げた。森高千里というイメージを発明したのは事務所のスタッフでも事務所の社長でもなく、森高千里なのだ。

c0070938_314347.jpgミーハー (1988年3月25日)
1. オーヴァーヒート・ナイト(アルバム・ヴァージョン)
2. YOKOHAMA ワン・ナイト
3. グッバイ・シーズン(アルバム・ヴァージョン)
4. キャント・セイ・グッバイ
5. PI・A・NO
6. 47ハード・ナイツ
7. ウィークエンド・ブルー(アルバム・ミックス)
8. キス・ザ・ナイト
9. ミーハー
10. ゲット・スマイル(ロング・ヴァージョン)

◆◆

以降は本人も歌詞というものに意識的になり、やがてビートルズの歌詞に出会う。例えばこんな歌詞に。

Penny Lane

ペニー・レインには写真を飾った床屋がある
来てくれた客の頭を撮った写真
立ち寄ってくれた人々を撮った写真

角には銀行があって 自家用車を持っている
小さな子供たちは陰で笑っている
銀行家はどしゃぶりでも決してレインコートを着ない
とても変

ペニー・レインは僕の耳に 目の中に
青い郊外の空の下に
僕は座ってしばし戻る
 
彼女はこれに衝撃を受けた。なんだこれはと。これが歌詞かと。歌詞ってこんなんでいいのかと。歌詞は歌詞っぽくなくちゃダメ、という思い込みを破壊されたんだそうです。たしかにこの詞には形式的な歌詞らしさがないし、内容にもエモーションがない。抱きしめたいとか、アイウォンチューとか、あなたを思うと会いたくて震えが止まらないとか、どこまでも思い切り走っていきたいとか、折れた煙草の吸い殻であなたの嘘がわかるのよとか、「クラブカフェでダンシン」とか「じれったいエモーション」とか「濡れた瞳シークレット」とか「目隠ししてキスミー、息を止めてキルミー、パントマイムでプリーズカムトゥミー」とか「じらさずに抱いて、ここからさらって、これ以上試さないで」とか「空回りのルーレット、踊らずにいられないの」とか、そういうのが何にもない。なくてええんかいと。ビートルズというこれ以上ない権威が、なくていいと言ってる以上は、安心して、なくていいんだと。ビートルズから何かを学んだというミュージシャンは世界中に大量にいるはずだが、「中学生の作文みたいな歌詞を学んだ」という人は他にはそういないのではないか。そうして森高の孤高の暴走が始まる。

◆◆

c0070938_421211.jpg見て (1988年11月17日)
1. おもしろい(森高コネクション)
2. 別れた女
3. 私が変?
4. アローン
5. ストレス
6. 出たがり
7. 戻れない夏
8. 見て
9. レット・ミー・ゴー

9曲中7曲を森高が作詞。走り出したところだ。曲のタイトルを一見しただけで、ファーストアルバムとはもはや別人である。「出たがり」なんつータイトルの曲を歌う女ロッカーがいるだろうか。

◆◆

1989年5月25日、7枚目のシングル「17才」発売。ハマった。売れた。南沙織の17才をカバーしてミニスカートでユーロビートで踊ろうなんて発想も初期の路線からは考えられないことで、やはりここにもミーハー・インパクトが作用している。「初のオリコンシングルチャート8位に入ってヒット曲となり、ザ・ベストテンやザ・トップテンなどの歌番組にも出演した。平成の世ではこのカヴァーの方が有名になり、カラオケの機種によっては、南沙織の曲に『17才』が含まれず、森高の曲にだけ入っている、ということもあった」と Wikipedia にある。僕もこの曲のヒットのおかげで森高千里という存在を知った。当時秋葉原を歩いてると電気屋の1階の大画面テレビはすべてこれを流していたものだ。ここに至って斉藤英夫のユーロビート路線と森高本人のミーハー路線が完全に融合し、アウフヘーベンされた。アウフヘーベンというのは1と1が出会った時に2を大きく越えた別次元の何ものかに化けることだ。例えば刺身と醤油のように。森高千里は「17才」で別次元の森高千里に化けた。森高は森高に生まれない。森高になるのだ。

ロッカー路線を離れたことによって初めて本当のロックになった、という感じもする。元歌に激しくミスマッチなデンデロユーロビート、居場所を見つけた、コレだ、という高揚感、自信に満ちた表情と、「私はいま生きている」というリフレインの圧倒的なハマり具合が素晴らしい。奇跡的だ。

そうだ、ここまで書いてきてようやく気付いた。森高千里を聴くとなぜ泣けてくるのかはわからないが、森高千里の17才が泣けるのはまさにその、「当時の本人の状況なり表情なりと、歌詞が奇跡的にシンクロしてるから」だ。「あなたの腕をすり抜けて私は走り出す」「走り出すと息もできないほど眩しい」「私はいま 生きている」。

 ちなみにこの人のボーカルやギターを讃える声というのはあまり聞いたことないけど、ドラマーとしての森高千里は多くのミュージシャンから一目置かれ、テイ・トウワのアルバムに参加したりしている。この人の振り付けには太鼓を叩く動作が多いけど、そういうのも関係してるんだろうか。



◆◆

c0070938_18291416.jpg非実力派宣言 (1989年7月25日)
1. 17才(カーネーション・ヴァージョン)
2. これっきりバイバイ
3. だいて
4. 非実力派宣言
5. 今度私どこか連れていって下さいよ
6. はだかにはならない
7. 私はおんち
8. しりたがり
9. 若すぎた恋
10. A君の悲劇
11. 夜の煙突
12. その後の私(森高コネクション)
13. 夢の中のキス
14. 17才(オレンジ・ミックス)

個人的にとりわけ好きなのは「A君の悲劇」です。
空港でぐうぜーんー出会あーったー/4年振ーりーだーわー/あの頃、とても好ーきーだあったのー/あなたのーこーとーを/胸がと・きめいたーのーすーごーくー/何だかーヘーンよ/背が高くなあったのーねー/魅力的だわ/声をかけ・たーのー私/驚いた・あーなーたーの顔には/泣き出しそうな笑顔/何故そんな顔をしたの/話をしてみたらなるほど/あれからずっと/私のことが好きだったの/嬉しいけれど/恋人のひとりもいないの/情けないわね/16の頃あなーた・輝いていた/4年もカ・ノージョ・い・な・い/若いのに・信じられーないわ/よくガマン・して・るーわ・ね/私が・みーんな悪いーの・/まるで悲劇な喜劇/もてない方じゃなかったのに/言わなきゃ良かったわね/私はうまくやってる/恋人のヒトリーもいないの/気持ちワールーイーわ/久し振り会えたのに/これじゃガッカリ/まるで悲劇な喜劇/普通では考えられない/4年もカ・ノージョ・い・な・い/自慢にはならないはず

...ゴメンね

森高ランド(1989年12月10日/ベスト盤)

古今東西 (1990年10月17日)
1. プロローグ
2. 鬼たいじ
3. ザ・バスターズ・ブルース
4. インタールードNo.5
5. あるOLの青春~A子の場合(森高コネクション)
6. OYE COMO VA
7. 雨(アルバム・ヴァージョン)
8. 大冒険
9. 香港
10. 晴れ
11. 岬
12. ファンキー・モンキー・ベイビー
13. 月夜の航海
14. 友達
15. この街
16. テリヤキ・バーガー
17. エピローグ
18. うちにかぎってそんなことはないはず

ROCK ALIVE (1992年3月25日)
1. コンサートの夜[アルバム・ヴァージョン]
2. やっちまいな
3. 私がオバさんになっても
4. 叔母さん
5. ギター
6. THE BLUE BLUES
7. ファイト!![アルバム・ヴァージョン]
8. ふるさとの空
9. ROCK ALIVE
10. 酔わせてよ今夜だけ
11. 見つけたサイフ
12. RHYTHMとBASS
13. わかりました
14. BOSSA MARINA
15. 夏の海
16. 雨のち晴れ

ペパーランド (1992年11月18日)
1. ペパーランド
2. どっちもどっち
3. 頭が痛い
4. サンライズ
5. ロックンロール県庁所在地
6. 雨の朝
7. 常夏のパラダイス
8. Uターン(我が家)
9. ごきげんな朝
10. ROCK ALARM CLOCK
11. 青い海

LUCKY 7(1993年5月10日)
1. 手をたたこう
2. 短気は損気
3. 晴れた日曜日
4. 地味な女
5. 遠い昔
6. ばっさりやってよ
7. 私の夏
8. I LOVE YOU
9.ハエ男
10. 渡良瀬橋
11. さよなら私の恋
12. 友達の彼
13. 男のロマン
14. Memories

個人的には1989年、「17才」で森高の存在を知り、森高に目覚め、その後はリアルタイム・モリタカーとなった。『非実力派宣言』『森高ランド』『古今東西』『ROCK ALIVE』。新譜を聴くたびに興奮した。『ペパーランド』『LUCKY 7』で初めて失望を感じ、その後は積極的な興味を失った。残念だが、仕方がない。すべてのピークは、必ず失速する。ゆらゆら帝国であれピチカートファイヴであれユーミンであれボブ・ディランであれ、例外はない(ぜんぜん関係ないけど出版社の人に聞いたおもしろい話を思い出した。「一発ベストセラーを出した後で消えていく著者というのは山ほどいるが、その後で再び盛り返した人は日本人ではひとりしかいない。誰でしょう。答は、養老孟司です」だそうです。ほんとかどうかは知らないけど)。

仮に、「何々をやりたいっ」というのを正のモチベーション、「何々は、したくないっ」というのを負のモチベーションと呼ぶとしたら、森高千里の主たるインパクトは「歌詞らしさ、という呪縛に縛られる必要はないっ」という負のモチベーションにあったのではないか。負のモチベーションによる創作は、もともとそんなに長くは続かない性質のものだ。と思う。

「カレーが好き」という気持ちをモチベーションに日々カレーを追求してる料理人はたくさんいるが、「カレーが嫌い」「料理はカレーだけじゃない」だけでは料理を作るモチベーションにはなり得ない。正のビジョン、つまり「カレーが嫌いなのはわかったから、じゃあお前は、何をやりたいのか」という問いに対する答えがないと、創作の継続はむずかしい。まあ一般論として、僕はそう感じます。
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しかしいまこうして曲名見ると、『ペパーランド』『LUCKY 7』ってかなり名盤だな。『青い海』とか『地味な女』『I LOVE YOU』とかむっちゃ名曲やん。そうだったのか。



98年、29歳の「夜の煙突」@赤坂Blitz。メークのせいかも知れないが頬が痩せてる。しかし凄いですね。客席の熱狂だけ見たら、ミッシェル・ガン・エレファントかと思うくらい。

今後の希望としては、森高千里による麻丘めぐみカバー集、というのを出してくれないかなー。売れると思うんだけど。

http://www.youtube.com/watch?v=IY5rsCob2Xs&feature=share&list=RDTyW9fYZuYr8&index=1
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by nobiox | 2012-11-25 01:31 | ├音楽 | Comments(18) |
Commented by fate7219 at 2012-11-25 13:26
思い入れは違うけど、生まれ変わったら森高になりたいと思うくらい好きです。
Commented by nobiox at 2013-08-09 22:02
森高千里とキャメロンディアスとアレックスオチョアが好き、というのは
じつに健康的な趣味で、じつに素晴らしいと思います。
Commented by 田沼榮一 at 2013-11-27 20:33 x
たまたま拝見しましたが、とても面白く読ませていただきました。
有難うございます。
Commented by nobiox at 2013-12-07 18:38
ありがとうございます。
しかしこの記事、「なぜ泣けてくるか」の説明に全然なってませんね。
Commented by hassi at 2014-01-10 00:00 x
「斎藤英夫 森高」でググって辿り着きました。
面白い考察で同感できました。
森高さんに並々ならぬ思い入れがある人って大概17才で衝撃、一目惚れってパターンですね。
自分もそうでした。
Commented by nobiox at 2014-01-15 21:17
ありがとうございます。
2014年に「斎藤英夫 森高」でググる人がいる、という事実だけで、嬉しいです。
Commented by 234 at 2014-02-26 04:21 x
休みの午後はなぜ泣けるかと言いますと、
7音階のあと5音階(ヨナ抜き音階)が来る
メロディーラインだからだと思います。
Commented by 1ロヨ at 2014-07-18 23:52 x
僕も「森高千里 斉藤英夫」でググってたどり着いた口です。
全く同じで「ペパーランド」でアレと思い「ラッキー7」で完全に離れました。一応「TAIYO」は買いましたがほとんど聴きませんでした。

これは勝手な考察なのですが、森高がドラムを自分で叩いて録音するようになって「本人が叩いているから聞きやすくしよう」とした方向性がその後を狂わせたように感じます。
デビュー作からずっと支えていた斉藤英夫さんが離れ、入れ替わるように高橋諭一になって今に至りますが、僕はやはり森高は斉藤サウンドで行ってほしかったと、今でも思っています。

それが証拠にyoutubeの200曲リメイクも高橋諭一アレンジがまったくダメで、ペパーランドのダメさっぷりを彷彿とさせて悲しくなります。

何かがあって袂を分かってしまったのでしょうけど、斉藤英夫さんのFBには当時の森高の作曲についてのノートがいくつかあったり、GET SMILEのコーラスパートが公開されていたりと、時間もたったことだし戻ってくれないかなあと願っています。

すいません、長文失礼しました!
Commented by nobiox at 2014-07-21 13:37
なるほど。「ペパーランド」に斉藤英夫が関わってないということを、今はじめて知りました。ありがとうございます。

>やはり森高は斉藤サウンドで行ってほしかった

なるほど。そこは僕は微妙に違います。
個人的には、「誰サウンドでもいいからユーロビート路線でいて欲しかった」という感じです。
Commented by いっし at 2015-02-13 23:49 x
「森高千里 評論」でググって辿り着きました。
内容には概ね同意。「もうオーティスレディングとかどうでもええわ」のくだりには笑わせて貰いました。アルバム「ミーハー」で、この娘ブレイクするかも?と感じて森高追いかけたのですが、若干意見が異なるのが、僕は「ペパーランド」以降こそが、「ジャンル:森高」なのではないかと感じているというところですね。
前期は斉藤英夫さんを始めとするスタッフが面白がって、くだらない事を大真面目にやっていて、その馬鹿馬鹿しさに森高が全開で応えているように感じるんですが、後期は森高自身が前期で得た知名度をバックに、やりたいことを馬鹿馬鹿しくも大真面目にやっているように感じるんです。前期森高ワールドの代表的な馬鹿ソングが「A君の悲劇」ならば、後期森高ワールドの代表的馬鹿ソングは「見たとおりよ私」だと思います。

そんな自分にとっては森高のベストアルバムは「PEACHBERRY」だったりします。このアルバム。森高がクラリネットを吹いているだけの「クラリネット幻想曲」なんてインストが収録されていたりして、全体的に無茶苦茶で、これこそが「ジャンル:森高」の完成系な気がします。
ただし、「『ペパーランド』『LUCKY 7』で初めて失望を感じ、その後は積極的な興味を失った」ってのは良く理解出来ます。
Commented by nobiox at 2015-03-07 02:59
>いっしさん
「森高千里 評論」ですか。
そう言われて試しに「森高千里 評論」でググってみたら、「評論集 『森高千里としか言えない』 - YouTube」というのがトップで、2位が「森高千里を聴くとなぜ泣けてくるのか : 観測所雑記帳」となってビビりました。評論なんてつもりはないんだけど。。。でもまあ、評したり論じたりするのが評論なら、こういう雑文感想文も評論の一種なのかも知れません。

「ペパーランド」以降こそが「ジャンル:森高」、というご意見は素晴らしいですね。不意を突かれてハッとしました。おっしゃることは確かに、なんとなくわかります。自然体森高、と言うか。「ポール・マッカートニーの頂点はサージェントペパーズとホワイトアルバムとアビーロード」と、「いやいやソロアルバム以降が本当のポール」みたいな話と通じる感じがします。
Commented by ぴよ at 2015-04-25 02:35 x
初めまして。
森高さんはそんなに詳しくないけれど、好きです。
最近沢山セルフカバーされているのを知り、
何曲か聴いているうちに
「なんだかビートルズみたい」とふと思いました。
その後に色々と検索してこちらにお邪魔しました。
ビートルズの歌詞に影響を受けたという興味深いエピソードを知れてとても嬉しいです。すごく納得です。
素敵な記事をありがとうございます♩
Commented by ぼの人 at 2015-06-26 21:05 x
ミーハーの発売日をぐぐってこちらへたどり着きました。
もう27年も前なんですね。
最近はストリームで聞く琴ができるのには隔世の感があります。こちらでの真摯で深い洞察には大変興味を惹かれ、最後まで読ませていただきました。
Commented by 元ファン at 2015-10-28 23:49 x
私はむしろ逆で、デビューから好きでずっと聞いてましたが、段々と暴走を始めてバカらしくなり、17才でとうとう愛想が尽きてしまいました。ですので私が買ったアルバムは非実力派宣言が最後です。
aloneは最高の曲だったと思うんですが…。
Commented by nobiox at 2015-10-29 23:59
>元ファンさん
なるほど。貴重なご意見(証言)をありがとうございます。
Commented at 2016-05-13 00:09 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ギリギリ at 2016-07-18 17:58 x
初めまして、斉藤英夫ググってたどり着きました。
オーバーヒートナイトを上岡龍太郎の番組で聞いてから惹かれて、ポカリスエットのCMに出たり、ミーハーの頃からFCに入って、ライブにも行ってました。
初期の頃のユーロビート路線も好きですし、
ロックアライブの頃まではよく聞いてましたが、女子人気になってからはフェードアウト。
ところで「A君の悲劇」は私も好きです。あまり歌われませんが切なくなりますね。
再ブレイクして1回ライブに行きましたが、振りが簡単なので踊れたりしました(笑)
お手本はいない。こんにちに至るまで、フォロワーもいない。空前絶後の存在だ。まさにその通りと思いました。
セルフプロデュース力では、彼女にかなう人は現れないかもしれませんね。
Commented by 通りすがり at 2016-11-27 12:25 x
森高さんのラジオを何気に聴いて、あー昔良く聞いた曲あったよなぁー、何だっけー、あーこれこれAloneって言うんだ~、とネットを漂っている最中にお邪魔しました。最後まで拝読しました。そんな時代もありましたねー。
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