マンチェスターと言えば。
世界的に有名なドイツ人はみな、「笑わない男」である。

c0070938_1256390.jpg
ベートーベン


c0070938_12563873.jpg
バッハ


c0070938_12565246.jpg
ヘーゲル


c0070938_1259650.jpg
ハイデッガー


c0070938_12594634.jpg
ニーチェ


c0070938_130883.jpg
ファウスト


c0070938_1304090.jpg
カン


c0070938_1315818.jpg
クラフトワーク


c0070938_132126.jpg
ドイッツェアメリカニッチェフロントシャフト


c0070938_1322854.jpg
オリバー・カーン


笑顔のイメージがない。見事にない。

僕だけかもしれないが、ドイツには女のイメージもない。スペインの女は赤いドレスでバラを咥えて踊ってる、とか、フランスの女は知的でお洒落でいつも不機嫌、とか、イギリスの女は太ってて庭で紅茶飲んでる、とか、イタリアの女は陽気でセクシー、とかいうステレオタイプなイメージが、
ドイツにはない。僕にはなかった。
そもそも、知ってるドイツ人女性がふたりしかいない。

c0070938_1334490.jpg
マレーネ・ディートリッヒ


c0070938_1324482.jpg
ダグマー・クラウゼ


男も笑わないが、女も笑わない。憂鬱そうだ。少なくとも、フレンドリーな雰囲気ではない。

ドイツのポップミュージックは、何故か、暗い。
Faust。CAN。Kraftwerk。D.A.F。
おいおい、そりゃポップミュージックと言っても特殊な暗い一分野だろう、と思われるだろうか。しかしこれが、僕にとってのドイツのポップミュージックだ。こういうのしか知らないんだからしょうがない。

ドイツ発の、よりポップな世界的ヒット曲として、Nena というバンドの『ロックバルーンは99(99 Luftballons/1983年)』というのがある。あるけど、これがまたねえ、暗いんだよ。可愛い曲なのに暗い。プロモビデオの色調もまた、暗い。もう、ドイツに生まれてドイツで育つと不可避的にこうなってしまうのだろうか。

『ロックバルーンは99』に続いて例えば a-ha の『テイク・オン・ミー』を聞いてみてください。1985年ノルウェー発。なんて言うんですか、この、陰りのなさ。屈託のなさ。メジャー感。地図で見る限りノルウェーってドイツよりもさらに寒そうで暗そうでキビシそうな気がするんだけど、どうしてこうも明るいのか。いやそうじゃない。どうしてドイツはこれほど、いちいち暗いのか。

ドイツでスターの座をつかんだ香川真司が、マンチェスターのチームに移籍した。報道の量はもう、ムチャクチャ多い。なのに肝心なことがどこにも書いてない。もちろん、肝心でもなんでもないから誰も書かないのだろう。仕方ないから僕が書く。マンチェスターと言えば、ファクトリー・レコードの本拠地じゃないか。ジョイディヴィジョン、ニューオーダー、ドゥルッティコラム。
バズコックスもザ・スミスも、ストーン・ローゼズもマンチェスターだ。ああ、どうしてマンチェスターの音楽はこんなにも重くて無機質で静謐で、暗くて素敵なのか。つまりマンチェスターと言えば、

イギリスの中でいちばんドイツっぽい

都市ではないか。ドイツもイギリスも行ったことないけど、少なくとも、音楽に関しては。



というわけで僕がイメージするマンチェスターの景色は、New Order『 Krafty』のビデオの終盤、アパートの屋上から見える無機質で暗くて殺風景な町並みなんだけど、香川のブログ見たらもろに『プライドと偏見』とか『眺めのいい部屋』 みたいな田園風景の写真が載ってて、ちょっと意外でした。

c0070938_12553346.jpg

[PR]
by nobiox | 2012-07-29 12:53 | ├音楽 |
<< 「 インビクタス / 負けざる... | 憂楽帳:「矛盾」してていい【藤... >>