関係性とは。プラットフォーム化とは。
何故かかっこよく響く言葉、というのがある。例えば検索を「かける」とか。例えば「関係性」とか。

例えば先日のW杯アジア3次予選最終戦、日本対ウズベキスタンの代表戦の後、香川真司はインタビューに答えてこう語ったという。「あの位置(トップ下)に入ったからには、もっと攻撃のリズムを作ったり、スピードを上げなければいけなかった。センターサークル付近で受けたときはうまく前を向いてやれたところもあったが、エリア付近でなかなかボールをもらえなかったし、もらえても効果的なことができなかった。自分がもっと引き付けることだったり、周りとの関係性だったり、なかなかうまくいかなかった」

また例えば、ライムスター宇多丸は映画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」について「やっぱ、あの秋葉原の駅のやりとりのとことかなんて、あれだけであの2人の関係性がわかるし、"イヤさ" も伝わるしっていうことで、見事だ」と語っている。

「関係性」とはなんだろう。

「熱帯性低気圧」と言えば、熱帯によくある、熱帯型の、熱帯的な、熱帯色の強い、熱帯固有の、あるいは熱帯由来の、熱帯っぽい低気圧、という意味だ。仮に「プロレス性」という造語を用いるとしたら、たぶんそれは「プロレスっぽさ」というような意味でしょう。「演歌性」は「演歌っぽさ」で、「漫画性」は「漫画っぽさ」でしょう。

しかし「関係性」は、「関係っぽさ」「関係的な」という意味ではないようだ。香川真司もライムスター宇多丸も、単に「関係」という意味で使っている。そうとしか、思えない。「周りとの関係っぽさがうまくいかなかった」「あれだけで2人の関係っぽさがわかる」では、なにを言ってるんだかわからない。

誰も朝食のことを朝食性だとか、電車のことを電車性だとか言わないのに、なぜ「関係」は「関係性」と言われるのか。たぶん、なんとなくかっこいいからじゃないか。たまにデスクトップのことをディスクトップとか、ロバート・フリップのことをフィリップと言ったりする人がいるけど、なんとなくあれと同じ匂いがする。

最近は「プラットフォーム化」が流行だ。プラットフォーム化という言葉の使用例を見ると、大抵は「価値を高める」という意味だと、最近ようやく気付いた。「価値ある基盤を築く」というような意味合いの英文を、何故か肝心の「価値ある」の部分を省略して、日本では「プラットフォーム化する」と言うのである。「ペナルティエリア」を「エリア」と略すのと同じような感じ。僕の理解ではそういうことだ。それは違うぞ、とお考えの方は、どうかコメント欄で教えてください。

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ちょっとググッてみて、なるほど、と思ったこと。
・「方向性」「内容性」というのもある。
・「具体性」というのもある。「具体性」なら僕も使うことある。
・もしかすると「方向性」も使ったことあるかも。方向と方向性の違いはなんだろう。
・さすがに「内容性」はないなー。意味がわからない。
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by nobiox | 2012-03-09 17:22 | ├自分用メモ |
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