「キース・ヘリングの真似してポーズが違うからセーフ」
「廃虚」写真家の請求棄却=作品集差し止め訴訟-東京地裁

 朽ち果てた建物や鉄道廃線跡など廃虚の写真を手掛けるプロ写真家の丸田祥三氏が、同業の小林伸一郎氏に作品をまねされたとして、写真集の販売差し止めと損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、東京地裁であった。大鷹一郎裁判長は著作権侵害を認めず、請求を棄却した。
 大鷹裁判長は、丸田氏側が被写体や構図をまねされたとする作品5点について、「被写体の選択はアイデアであって、表現それ自体ではない」と指摘。「白黒とカラーといった違いがある。写真全体の印象は大きく異なる」と述べた。
 丸田氏側は「それぞれの廃虚を作品で取り扱った先駆者として、営業上の利益を保護されるべきだ」とも主張したが、大鷹裁判長は「被写体発見に多大な労力を要したとしても、他者の撮影を制限することはできない」と退けた。(2010/12/21-19:12)
(以下は2chの「小林伸一郎氏が丸田祥三氏の著作権を侵害している件」というスレッドの、てきとーな要約プラス一部創作。敬称略。「キース・ヘリングの真似をしてポーズが違うからセーフと言い張ってるようなもの」という面白い言い回しも僕が発明したものではなく、たぶん、名もない2ちゃんねらーの作)

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▽「どうみても『俺以外ここは撮るな』裁判だろこれ。モデルの撮影会と同じで、同じものを撮って何が悪いのかと。
そんなこと言ったら観光地を撮影した写真なんか、全部盗作になっちゃう」

▼「はあ? パクっただけならともかく、コツコツ時間と手間をかけて取り組んできたものを横取りして
自分の手柄にしようとしたんだぞ。業界に巣食う老害共が老舗雑誌の誌面を利用して、パクった側を全力擁護。
哀れな若いカメラマンは一方的に実績を取り上げられたあげく、
面倒くさい奴のレッテル貼られて、作品発表の場も少なくなる。酷すぎるだろ?」

▽「それはわかるよ。
まとめサイトA
まとめサイトB
とかでいろいろと経緯を知ると心情的には丸田に同情する。
が、だからといって、同じ場所で撮ったものを著作権侵害とまで言うのは権利の濫用だろう。
鉄オタが有名撮影地で撮った写真を雑誌に投稿できなくなってしまうw」

▼「同じ場所で撮るな、なんて主張はしていない。それは小林側の論理のすり替え。お前は本質を理解してないんだよ。
場所もスタイルも時間帯も季節もパクって、実は私が丸田より先にこのテーマやってました、
だから丸田が私の後追いです。とやったのが小林なんだから」

▽「だーかーらー。心情的には同情する、つってんじゃん、オレは。
小林がダサいパクリ野郎だとか、丸田が可哀想だとかいうことには同感なの。
だからと言って『俺以外ここは撮るな』なんて主張は無理だ、つってんの」

▼「だーかーらー。同じ場所で撮るな、なんて主張はしてないんだよっっ」

▽「わかってないのはお前だろ。風景写真の被写体選択や構図に著作権を認めるってことは、
同じ場所で同じ構図で撮るな、ってことなんだよ。
AKB48 がモー娘のパクリだつって解散を要求されるとか、いやいやモー娘こそおニャンコのパクリだつって
解散を要求されるとか、丸田の主張が通るってのは、そういうことなんだぞ」

▼「極端なんだよ例えが。AKBとモー娘がそんな似てるか?」

▽「んー。区別つかん人は多いんじゃないの」

▼「あのさあ、アマチュアが丸田本と首っ引きで廃墟巡りして、似た写真撮ったっていいよ。
仮にも写真家を名乗るプロが、同じ芸術写真というフィールドでそれやって、似てません、つってんだぞ。
キース・ヘリングの真似して、ポーズが違うからセーフと言い張るようなもんだろ」

▽「あのねえ、アマチュアかプロか、商用か非商用かなんてことは、著作権と関係ないの。
オレが自分のブログにミッキーマウスの絵を載せたとするでしょ。
ディズニーに抗議されたとするでしょ。裁判になったとするでしょ。100パー負けるだろ」

▼「アホか。小林は明らかに丸田の著作をなぞって、後追いで撮ってるんだよ。それを以て
『これは俺が独自に作り上げた作品だ』と主張し、出版社とグルになって丸田氏を亡きものにしようとしたんだよ。
丸田はそれを問題にしてるんだよ」

▽「アホはお前だ。丸田はそれを問題にせずに、著作権を問題にしてるだろ。
お前の言ってるようなことが問題の本質なのであれば、かつ、どうしても裁判やりたいのであれば、
それによって被った経済的損失や名誉棄損で訴えるとか、謝罪広告を求めるとか、
地道な方法で行くべきだと思うよ」

▼「なあ、オレはお前の主張の論理構成がよくわかんないんだけど、
経済的損失や名誉棄損で訴えるってのは、毀損された「権利」の回復を要求するってことでしょ?
権利を主張するからこそ、権利の回復を要求できるんでしょ?
その「権利」が、つまり著作権なんじゃねーの?
著作権を主張しないなら、何を根拠に経済的損失とか名誉棄損とか主張できるわけ?」

▽「撮影も発表も丸田が先だってことは簡単に証明できるだろ。
さらに、事前依拠があったことも、たぶん証明できるんじゃないの。『キャプの誤記まで丸写し』とかで。
たぶんこの問題を追ってる人の99%は、事前依拠自体は明らかだと思ってるだろ。
そこで『事前依拠が明らかである以上著作権の侵害だ』と行く代わりに、
『事前依拠を隠して廃墟写真の先駆者だとか第一人者だと名乗った嘘』を問題にすればいいんじゃね?
小林を廃墟写真の先駆者だとか第一人者だと持ち上げた出版社の誤認を糾すとか、
はじめは「誤認」だったとしても、丸田の抗議を受けて以降は「嘘」になったとか。
それによって経済的損失を被ったとか名誉を毀損されたとか精神的にダメージを受けたとか、
あるいは販売を妨害されたとか、あるいはアマゾンで工作されたとか郵便受けに何か入れられたとか。
いや、もし本当にそういうことがあったとしたらね。

つか、現状を明るみに出すために裁判に訴えるというなら、
「事前依拠」のみを争点にして、事前依拠を裁判所に認定させることのみを目的に裁判やればいいんじゃないの。
そんなら99%の人は丸田を支持するでしょ。そんな裁判が成立するものかどうかは知らんけど。
そこを通り越して、事前依拠してるから著作権侵害だなんて言われたら、
もう杉本博司以外は誰も水平線の写真を撮れないじゃないか」

▼「お前は、プロの写真家が杉本博司の真似して水平線撮って、自分の著作物として発表したら、
恥ずかしいことだと思わないのか?」

▽「ダサイとは思うかも知れんけど、杉本博司がそれを著作権侵害だつって訴えたら、支持しない。
げんに本城直季なんてパクられまくりだけど、アイデアの独占権なんて主張してないだろ」

▼「だーかーらー。丸田の意図は『独占権の主張』なんかじゃない、つーの」

▽「著作権を主張してるじゃないか。意図がどうであれ判例は残るんだよ」

▼「判例によって『パクったもん勝ち』が抑制される。結構なことじゃないか」

▽「『パクったもん勝ちの抑制』は『先に撮ったもんの独占権の保護』でもあるから怖い、ってことを
言ってるんだけど。事前依拠を隠す虚偽があった、って話なら当事者間の問題だけど、
著作権を主張する場合、それじゃ済まないんだよ。判例になれば全ての写真家、カメラマンに影響が出る。
マチュピチュなんか、誰が撮っても同じような構図になるんだぞ。
マチュピチュの写真は今後誰も発表できないとか、どんだけだよ」

▼「話を拡大し過ぎだっつーの。世界中の誰でも知ってる景勝地を誰でも撮ってるような感じで撮ることと、
苦労して見つけた、誰も注目してなかった廃墟を独自の切り口で撮ることを一緒にできるかよ」

▽「その『苦労したから著作権認めろ』路線じゃ、控訴しても勝てないと思うけどね」

▼「『苦労したから』じゃないよ。オリジナリティが認められるべきなんだよ」

▽「じゃあ『苦労して』とか言うなよ。いずれにせよ『オリジナリティがあったかも知れんけど
それは表現そのものではなくアイデアであり、保護には当たらない』という判決を、オレは支持する」

▼「お前が、Perfume が売れたら Perfume もどきがわんさか現れるような状況に肯定的だということはよくわかった」

▽「うん。その通りだ。Perfume もどきを軽蔑するかどうかは個人の自由だよ。判例で縛るようなことじゃない。
『Perfume が売れたら Perfume もどきがわんさか現れる』とか、
『iPhone が売れたら iPhone もどきがわんさか現れる』とかは、市場としては健全なことだよ」

▼「つか、本城直季ってオリボ・バルビエリをパクって知らんぷりしてた商売人だろ。
しかも『本城スタイル』だとか言われて。
ボブディランのメロディをパクって、念入りに歌い方まで真似といて『歌詞が "春だったね" だからセーフ』みたいな」

▽「おい、本城直季と吉田拓郎を一緒にするのはよせ」

▼「一緒にはしていない。拓郎はオレの神だ」
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by nobiox | 2011-02-16 18:36 | ├自分用メモ |
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