「チェイサー」(2008韓国/125min.)
★★★……………おもしろかった。怖さを期待してはいけない。

ダークなトーンの社会派クライムサスペンス。かと思って観ていた(20分)ら、
戦慄の、緊迫の、狂気の猟奇連続殺人の、ホラーの邸の話だった。

と、思ったら、犯人はなんとあっさり警察に捕まり、あっさり殺人を自供する(40分)。実話の映画化だそうだが、なんという意外な展開だろうか。ヒッチコックもびっくりとはこのことだ。
しかし犯人は、自宅がどこなのか思い出せないと言う。そこから始まるじりじりしたまだるっこしい探索劇。怒号はたくさん出てくるが、血も凶器も恐怖の叫び声もぜんぜん出てこない。イライラする。しかし飽きない。そぼ降る雨。とにかくなにかと湿度が高い。犯人役のハ・ジョンウは「家族ゲーム」の松田優作みたいな、「池袋ウェストゲートパーク」の窪塚洋介みたいなイッちゃってるおとぼけ感が魅力的。子役も素晴らしい。韓国映画のレベルの高さを改めて思い知る。映画版「踊る大捜査線」とか「相棒」なんて、これに比べたら幼稚園並だ。

それにしても「自供してる上に自供に信憑性があり、前科もあり、現住所と現職業が不明」な容疑者を証拠不充分で釈放するなんてことが、本当にあるんだろうか。救いのない無惨な結末は血しぶきたっぷり。エンディングは演歌風。
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by nobiox | 2010-09-04 19:38 | ├映画 | Comments(2) |
Commented by つる at 2010-09-04 23:50 x
こんにちは。
「チェイサー」怖くなかったですか? 
私は怖い映画が苦手なので、この映画は見ない作品no.1になっています。
香港映画は人が大量の火薬でふっとぼうと、たくさんの死体を焼却炉でどんどん焼こうと、表現がそうリアルじゃないので怖くないのですが、韓国映画は怖いです。
あー、湿度は確かに全般的に高いですね。救いがないのもうなづけます。この前もあるドラマの最終回の救いのなさに、しばらく見たあと落ち込んでいました。
Commented by nobiox at 2010-09-05 22:28
>「チェイサー」怖くなかったですか?

うーん。「怖いシーンはある」んですよ。殺害の手法もむちゃくちゃ怖いです。だけど全体として怖い映画かと言えば、大半の時間は「重く息苦しい社会派サスペンス」な感じですかねー。「照柿」みたいというか。

湿度が高いのは「チェイサー」、温度が高いのは「照柿」、謎解き寄りなのが「点と線」。
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