「メリーに首ったけ」
監督:ファレリー兄弟 / 出演:キャメロン・ディアス,ベン・スティラー / 1998年
★★★………おもしろかった

「蛇イチゴ」「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」「ゆれる」。なんでこんなに辛気くさい映画ばかりわざわざ選んで観るのか、我ながら疑問に思わないでもないので、今回は楽しそうなDVDを借りてみました。でも期待ほど楽しくはなかった。「お下品ギャグ、下ネタ満載、障害者ジョークあり、動物虐待シーンありと許容度スレスレの毒気」、というような評判を聞いていたせいか、なんだ案外ふつうじゃん、という印象。

ストーリーも、たかだか「出会い」から「抱き合ってキス」までの物語で、しかも出会いの時点ですでに、なぜか彼女は非常に好意的、好感触なので、最後に「抱き合ってキス」がかなっても、感慨も達成感もほとんどない。そんなことはどうでもよく、細かいくすぐりに腹を抱えて笑えばいいのだろうが、チンポをファスナーで挟んじゃって大騒ぎ、といったギャグはお下劣というよりは幼稚な感じ。これで爆笑できるのは中学生までではなかろうか。ただキャメロン・ディアスは、たしかにむちゃくちゃ可愛い。すべてを補って余りある。このとき26歳か。

それより、ぼんやり見てたオープニングのロールにジョナサン・リッチマンの名前を発見して驚いた。えっ?! あ、そうか、この歌、この声、この節回し。え、じゃあもしかしていま歌ってるこの男がジョナサン・リッチマンなのか。20代にしか見えないが。ジョナサン・リッチマンの音楽に出会ってから30年近いが、顔なんてジャケットでしか見たことなかったし、動いてる映像は完全に初めて見た。素晴らしい。ジョー・ストラマーは死んでしまったがジョナサン・リッチマンは生きている。このとき47歳か。こんな仕事してたなんてぜんぜん知らなかった。しかもちらほら出演している。日本語吹き替え版の歌もけっこうよくて、噂によるとモト冬樹だそうだ。ジョナサン・リッチマンにモト冬樹。なんという的確な人選だろうか。もちろん、歌は吹き替えにしない方がよりよかったとは思うが。
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by nobiox | 2009-07-25 15:24 | ├映画 |
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